稼いでいる方はその大半が多くのビジネス書を含む
読書に勤しんでいるということがよく言われたり
しますが、これは決して大きく外れるものでは
ありません。
本を読むことで先人の培ってこられた知恵・知識をわずか数千円で手にすることが
できるので、費用対効果的にも損をするなんてことはないからです。
本を読む習慣を身に付けることで、これらの知恵・知識を習得できることはもちろんのこと、
物事を深く思考する力を養うことが出来ますし、自身の考え方を上手に相手に伝える力を
身に付けることができるようになります。
これから起業を目指す人にとって、本来であれば自ら経験しないと
体験できないようなことを、書籍を読むことでわずかな金額で疑似体験できるのです。
そして、未体験ベースとは言え、これらの知恵・知識が身に付くと。
起業を目指す方にとってこれほど有難いことはないでしょう。
だからこそ本を読む癖を習慣づけて頂きたいというものです。
今回は今後、起業を目指すチャレンジ精神旺盛な前向きのマインドをお持ちの方に、
起業をする前にぜひとも一度は目を通しておいて頂きたい厳選7冊の本をご紹介いたします。
この記事の目次
■7つの習慣 (スティーブン・R・コヴィー)
44カ国で翻訳、累計3000万部を超える記録的冊数を誇る名著で
自己啓発系ビジネス書の最高峰、故スティーブン・R・コヴィー博士の本です。
認知度的にも最高峰でビジネスマンとして必ず持っておきたい1冊。
起業を考えている方、既にビジネスを手掛けている方を問わず、
ビジネスマンと言われる全ての方に手に取って頂きたい本となって
おりますし、特にビジネスの方向性への迷いが生じているような、
そんな方が一旦足を止めて自分を見つめ直し、
良い意味で仕切り直すためのきっかけとなり得ます。
この本はタイトルの通り7つの習慣を身に付けることで依存から自立へ、
そして、自立から相互依存へとパラダイムシフトさせます。
自分の内側から変えていき、外側へと影響力を発揮していくのです。
忘れてはならないのは、まずもって内側(自分自身)を変えていかなければ
外側(相手)への影響力なんてものは発揮しようもないということです。
だからこそ、こちらの本でもいの一番に第一の習慣として
『主体性を発揮する』という項目もってきているのです。
現状は過去に選択してきた結果であることは言うまでもありません。
つまり、現状に満足をしていないのであれば、
それは過去の選択に誤りがあったということに他なりません。
現状を変えたいという思いがあるのであれば、過去の選択の仕方を
継続していてはいけないわけで、成功者仕様の選択の仕方を
身に付ける必要があるのです。
そして、それが適えば反応の質が高まったということですし、
反応の質が高まったならば自ずと結果は付いてくるということです。
■人を動かす (デール・カーネギー)
自己啓発系ビジネス書の元祖とも呼ぶべきデール・カーネギー氏の
超ロングセラーの名著『人を動かす』。
社会人になる方への贈り物として同じくデール・カーネギー氏の『道は開ける』と
セットで選ばれるなど、とても重宝されるビジネスマンとして持っておきたい1冊です。
これから起業する方や組織の中でリーダーとして活躍する方など周りの人材を
上手に活用しながらビジネスというものを回していきたいという方が
熟読すべき本であるとも言えます。
目次にある各章のタイトル及び小見出しを読むだけでも大きな学びを得ることが
出来ますのでお持ちの手帳などに目次部分だけでもメモをしていつでも目にすることが
出来るようにしておくと良いです。
ポイントは相手にいかに自己重要感を持たせることが出来るかということです。
そして、その為の方法が本書の全文に渡って紹介されているので
自身がぶち当たっている壁と照らし合わせて近し事例から解決策を見出すことが
できる本となっております。
■道は開ける (デール・カーネギー)
こちらも『人を動かす』と共に自己啓発系ビジネス書の元祖とも呼ぶべき
デール・カーネギー氏の超ロングセラーの名著です。
これから新しいことや色々なことにチャレンジしていく中で
目に見えない苦労や立ちはだかる試練にぶち当たった時に
「こんな時はどうすれば良いのか?」を確認するために手元に置いておきたい1冊。
何物にもすがることなく己の力だけやっていける自信のある方は
その限りではありませんが、そうではなく色々な試練に出会った時には助けも必要だし、
助けを必要とする勇気を持つ方におススメです。
困難が生じた時にいかにして自身の視点や着眼点、考え方に変換を起こすかを
辞書を引くかのごとく、目次から事例を引っ張り出すような効果的な使い方をしましょう。
■非常識な成功法則(神田昌典)
起業した方や起業を目指している方は何らかの成し遂げたい目標があり、
それを達成する為にビジネスをします。
ただ、事業を継続する過程においてその責任性や存在意義のようなものを考えるようになり、
社会貢献の必要性でなどいわゆる善人としての自分を磨かなければならないというような
意識が芽生えたりする方も少なからず多いです。
もちろん、社会貢献は大切なことですし、力のある人が助けを求めている人に
手を差し延べたりすることは必要なことでもあります。
しかしながら、誤解を恐れずに言うと、それらは決して『稼ぐ』ことには必要のないことです。
特にこれから起業する方や起業されて間もない方がまずもってやらなければいけないことは
『とにかく稼ぐことに集中する』ということです。
サラリーマンと違い自分を律して自らをコントロールする必要がある状態では、
とかく自己啓発に傾倒しがちですが、自己啓発が大事であることは重々承知しながらも
あえて『稼ぐ』ということにフォーカスしたこちらの本にも1度目を通しておくことを
おススメします。
■思考は現実化する (ナポレオン・ヒル)
世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギー氏の偉大さはあまりにも有名ですが、
ナポレオン・ヒル氏がこのカーネギー氏に『成功哲学』というものを体系化することを
頼まれたのをきっかけに作り上げられたのがこの『思考は現実化する』という本になります。
原理原則系のビジネス書の中でも『7つの習慣』に並ぶ名著で世界中のビジネスマンが
大いに活用している成功者バイブルと呼ぶべき1冊。
チャレンジする前に不安の方が先行してしまいがちな方、モチベーションの維持に
自信がなくすぐに心が折れてしまう方など自身の持つ成功イメージを
今一つ信じきることが出来ない方が気持ちを前向きにするために読むべき本と
なっております。
各章のステップ毎にワーク形式で書き込めるようにもなっており、
今何をするべきかを明確にすると共に、2度3度と見返していく中で自身の成長を
感じさせてもくれることにも繋がるので、モチベーションの維持はもちろん
次なるステップへの行動を起こすための動機付けの作用も果たしてくれるので
自らの気持ちを奮い立たせてくれるという意味でもおススメです。
2つの創造(知的創造と物的創造)をもってして初めて成功を成し遂げることが
出来るということを学ぶことができ、だからこそ思考の質そのものを
高くあらなければならないことを腑に落とすことができます。
■夢を叶えるゾウ (水野敬也)
ゾウのようでゾウではなく、人間のようで人間ではない、何とも不思議な姿形をした
『ガネーシャ』という自称神様が、現状にフワッとした不満を持つごくごく普通の
サラリーマンに『夢を叶えるとはどういうことか?』『夢を叶えるにはどうすれば良いか?』
ということを思考を巡らす課題を与えながら教育していくというストーリーで
読書の苦手な方でもスッとストーリーの中に入れて共感を覚えながら、
自分と照らし合わせながら、読み進めることが出来る非常に読みやすい自己啓発本です。
目標を立てたにも拘わらず、目標を達成するどころかその為の行動を継続する事さえも
ままならず、何事も他(人)のせいにし、すぐに諦めてしまうような方に
おススメの1冊です。
随時、課題も出てくるので自分のこととして取り入れていく事で
身近な行動から変化を呼び起こすことが可能です。
何らかの目標に向かって取り組んでいる中で挫折しそうになった時に読み返してみると
『悩んでばかりいないで行動しないと何も変わりはしない』ということに
気付かせてくれる本となってます。
■世界一シビアな「社長力」養成講座(ダン・S・ケネディ)
非常識な成功法則と合わせて、とにかく一点集中『稼ぐこと』『利益を出すこと』を
綺麗ごと抜きにして貪欲に追い求める方におススメの1冊です。
大きく分けて47個の利益を出す為のテクニックが紹介されており、
いずれも即効性があり1つ1つ取り組んでいくことで利益を多く残せる体質に
改善することができるでしょう。
少々組織の体を成してからの話に偏ってはいますが、
視点を養うという意味においては読んでおいて損はありません。
・従業員1人当たりのコストはいくらにするべきか?
・最小人員で会社をまわす方法とは?
・あなたの会社が利益を出せない理由
など、そもそも社長と従業員とでは全くもって異なる視点で
ビジネスに取り組んでいることを今更ながら学べる本となっております。
ということで、起業を目指すチャレンジ精神旺盛な前向きのマインドをお持ちの方に
おススメの本をご紹介いたしました。
成功する起業家、できるビジネスマン、というのは必ずと言って良いほど
読書家であったりします。読書とはなにも初めから最後まで一字一句
読み飛ばすことなく熟読する必要はありません。
起業家が読書をする目的は楽しむことではなく、その本から自身のビジネスにおいて
役立つものを習得するために、もっと言えば習得して終わるのではなく、
実践に活用するためのヒントを得るために読むことなのです。
それゆえに、数百ページに及ぶボリュームの多い本であったとしても、
その中からたった一文の重要な部分を学び取ることが出来れば大いに価値のある
ことであり、効果の高い投資であったと言えるわけです。
ぜひとも、そのようなビジネスマンらしい読書の仕方を心がけてください。