できるビジネスマンは必ずと言って良いほど
革靴に気を配ります。
これは貴族は靴にお金を掛けると言われるように、
服は多少のごまかしが利けども靴ばかりはそうは行かず、
いくら着飾ったところで靴が汚れていたりシワシワのよれよれだったりすると、
それだけでみすぼらしい印象を与えてしまうからです。
だからこそ、革靴には気を使うべきですし、出来ることならお金を掛けて
質の良いものを選ぶようにしたいものです。
お金を掛ける?タイトルには超低価格って書いていたけど・・・
と思ったあなた。ご指摘の通りです。
しかし、この超低価格というのは、革靴の使い方や手入れの仕方によって、
かなり長持ちさせることが出来るので、初めの投資としては少々厳しい予算に
なることもあるでしょうが、良い質のものを選択することで、
しっかりとした手入れをすることで、かなり長持ちさせることが出来るので、
結果として超低価格となりますよ、ということです。
では、早速できるビジネスマンの超低価格革靴使用法を見ていきましょう。
■ 質の良い革靴を選ぶ
靴を選ぶ時の基準として『疲れにくい』と言うものがありますが、
この疲れはどこから来るのでしょうか?
多くの方が『重さ』や『堅さ』によって疲れの度合いが変わると
思っていらっしゃると思われますが、実はそうではありません。
歩き疲れの原因となるものは、実は皮靴の素材や構造によるところが大きかったりします。
あえて言うと、疲れにくい靴を作ろうと思えば重くなったりする場合のありますので。
そこで、質の良い革靴を選ぶポイントを紹介致しますと、
①押してみる
良い革は自然な艶があり、押すと小さなシワができる。
一方で悪い革というものはシワが不自然な感じがします。
これは表面に塗られている顔料が厚いからです。
顔料が厚いことの理由の1つにテカテカ感、艶々感を出すことが上げられますが、
必要以上にテカテカ、艶々していると、顔料が厚く塗られていると思って
間違いないでしょう。
顔料が塗られている革靴は手入れの際に色落ちしてしまうこともありますし、
通気性が悪く、蒸れやすいため注意するべきポイントです。
ただ、シワのように見えますがトラと呼ばれる縞模様が見える場合がありますが、
これは牛の成長過程でできるもので、革本来の良さと認識します。
そして、革靴の質の良さの一端とも取れます。
なぜなら、トラが見える=顔料が薄い(もしくは塗られていない)ということが
言えるからです。
②靴底の構造確認
足裏の土踏まずの前の平ら部分に当たる地面との接地面にふくらみをもたせていて、
足を踏み込んで体重が掛かったと同時に平たくなるような構造になっているかを
確認いたします。
高級な靴になると、このような構造にしてあるものがありますが、
体重のかかる負荷が1点に集中して掛かることはなく、
バランスを保った負荷の掛かり方になりますので、歩行が快適になります。
また、靴底に釘が出ているものがありますが、これは滑りの原因ともなるので
チェックするようにしましょう。釘の仕上げが雑ですと、頭が少し出ていたりするので
要確認です。
③ベロ革・履き口の踵部もチェック
革靴の選ぶ際に見落としがちなのがベロ革です。
この部分の革の質を落とすことでコスト削減!なんていう思いが見え隠れするものも
ありますが、この部分に質の悪い革を使用することで外面の革にピッタリと
添うことなく、クルッと丸まってしまい、それが原因で履きづらかったり、
ベロ部分を早く傷めてしまうことにも繋がりますので、この部分の質の良さにも
注意が必要です。
また、踵部に至っては靴を履いた時に足と靴に隙間が出来てしまうような
間口の緩いものは宜しくないです。
履いた時にしっかりと足首を締めてくれるような
設計が成されているものがベターです。
以上3つの革靴選びのポイントをご紹介いたしました。
もちろん、革靴選びは質や構造だけで判断されるものではありません。
使用目的や色・デザイン、その他ご自身の足の形によっても
選択肢は変わるかと思いますので、そこの所はご自信で判断されて下さい。
■ 革靴の基本的なお手入れ方法を実践する
意外と知られていないのが革靴のお手入れの仕方です。
見よう見真似で自分の知っているお手入れ部分だけを
しているという方がほとんどでしょう。
この際なので、靴の基本的なお手入れ方法を学んで下さい。
①ブラッシングをして汚れ落とし
②クリーナーを塗ってブラシで除去しきれなかった汚れを浮かす
③クリーナーと一緒に浮いた汚れを拭き取る
④クリームを塗って革の品質維持(潤いを与え、ひび割れ防止)
⑤磨いて光沢を出す(磨けば磨きほどに良い。仕上げ磨きまで入念に)
⑥汚れ付着防止及び撥水効果のために撥水スプレーを掛ける
⑦木製のシューツリーを入れ、通気性の良い冷暗所にて保管
この基本的な流れで革靴のケアをします。
革靴のケアに注意すべきは『汚れを落とすこと』
『湿気(水分)を除去すること』にあります。
その為にも毎日のケアが必要ですし、1日履いた靴は多くの水分を吸収しております
ので、この水分を完全に吐き出させる為にも2日程度は空干しするのが良いです。
また、雨の日に使用した革靴はかなりの水分を吸収してしまっているので、
靴の中に新聞紙を詰めたりして急ぎの対策を取りましょう。
■ 革靴のお手入れ習慣
革靴のお手入れは基本、毎日するようにしましょう。
革は生きている皮膚と同様、ケアを怠るとダメージが酷くなってしまいます。
汚れをしっかりと落とすことを最低限のケアと心得て下さい。
また、水分の除去に関しては直接日光に当てたり、強制的な乾燥は
返って革を痛めることになりますので通気の良い冷暗所に
2日程度置いておく自然乾燥をするようにしましょう。
ただ、この革靴のケアですと毎日の靴の履き換えを要しますが、
革靴を長持ちをさせる為には重要なことですので長い目で見ると
コストを抑えることにもなりますので、初期投資として
必要だと理解してください。
また、クリームなどを塗ってのケアは革靴にダメージが蓄積されてきたと
感じたら、すぐさまケアをするようにします。特にダメージが感じられずとも
最低1ヶ月に1度くらいはフルケアをしましょう。
長持ちさせる為にダメージ回復のための栄養を与えるのです。
ということで、できるビジネスマンの超低価格革靴使用法を
ご紹介いたしました。
必要となる諸道具はキッチリと揃え、しっかりとケアをすることで
革靴を長持ちさせましょう。良い質の革靴で、しっかりとケアすれば
10年くらいは普通に使用できます。
であれば、低価格帯の靴を1年くらいで履き潰して何度も買い換えることを
思うとお徳なことは想像に難くありません。
質の良い革靴を履くことで、できるビジネスマンとしても見て頂ける可能性が
高くなりますし、なにより気分良く毎日が過ごせますのでおススメです。
ぜひ、お試しください。