国税庁の平成25年の民間給与実態統計調査結果によると、
年収で2500万円を超える方は、全給与所得者に対する
割合は男女別でみると、男性は0.4%、
女性は0.1%に満たないという結果になっております。
お金のことを気にせずに生活する為には年収で2000万円〜2500万円以上ないと
いけないと言われたりしますが、この条件を満たす方はごくごくわずかである
ということが分かります。
お金持ちになるためには手元にある貯蓄や資産の額を増やし維持しなければなりません。
つまり、年収が2000万円に到達できずとも、できる限り収入を増やし、
できる限り支出を抑え、余ったお金を溜め込まないといけないわけ・・・
ではありません!
実は、お金持ちと呼ばれる方には、共通する3つの非常識が隠されていたのです。
この3つの非常識とは・・・
『収入を増やそうとしない』『支出を抑えようとしない』『お金を貯めこもうとしない』
ということにあります。
収入を増やそうとしない
お金持ちと呼ばれる方は収入を増やそうとしません。
こんな言い方をすると誤解を招くかもしれませんが、無理に収入を増やそうとするのではなく、
あらゆるものごとのポイントとなる部分を抑えて、そのポイントに集中することで
スキルが上達したり、活用できる知恵・知識が増えたり、繋がりが出来たりします。
結果、これらのスキルや知恵・知識、繋がりが収入を増やす基となるというわけです。
『話し上手より聞き上手』という言葉がありますが、お金持ちになる方は
自分のことを語ることをほどほどにして、決して自慢せず相手の話を聞こうとします。
もっと言えば、自身に役立つことはないか、実践できることはないか、という視点で
盗もうという気持ちを持って聞き入っているわけです。
客観的に考えれば分かることですが、自分の話をしていても、それが自慢話であれば
自己満足でしかないですし、自己重要感を満たすことでしかありません。
また、それが自分の不幸話であっても相手の同情を買うだけで
何ら生産性のあるものではないです。
結局のところ、自慢話であろうと、不幸話であろうと、自身の話ばかりしていても
現時点の自分の状態から過去を振り返るだけであって、そこから得られるものはないわけです。
逆に相手の話を聞くことで得られるものは自分の知らなかったことや、
未体験のことを聞ける可能性があるわけですから、
そこには大きなメリットがあることは言うまでもありません。
そして、会話と同じく知識・知恵を習得するという意味ではお金持ちは良く勉強をします。
本をよく読みますし、会話とは行かずとも講演やセミナーなどに参加して
常にスキルアップを図ろうとするのは最早常識レベルぼ話。。
自分で経験して学ぶことももちろん大切ですが、いくばくかの投資をすることで、
大幅な時間の削減に繋がるのであれば勉強することがいかに重要であるかと
いうことが良く分かっているからこそ勉強するのです。
これらのように会話では聞き上手に徹し、よく勉強をすることがお金持ちには身に付いて
いる訳ですが、これらの習慣によって良質な情報がどんどん入ってくる理由の1つとして
挙げられるのが『周りの方々との繋がり』を大切にしているということがあります。
これは、何も打算的に良質の情報を得たいがために周りの方々との繋がりを
大切にしているわけではなく、周りの方々との繋がりを大切にするからこそ
自然と良質な情報が入ってくるのです。
情報を提供する立場になって考えればよく分かることですが、
相手のことを信頼するからこそ良質な情報を、極秘な情報を提供できるのであって、
いくら見返りが大きくても信頼のおけない方に対しては情報を提供することに
二の足を踏んでしまうでしょう。
これらのように、お金持ちは周りの方々との繋がりを大切にし、
会話や勉強から知恵・知識の習得に余念がありません。
直接収入を増やそうとすること以上に、これらのことを大切にすることで、
後から収入が付いてくるというわけです。
支出を抑えようとしない
先程も申しましたとおり、お金持ちはよく勉強し知識・知恵を習得することに
余念がありません。
勉強する為には本を読んだり、教材を購入したり、講演やセミナーに参加したりと、
とかくお金がかかります。
また、なかなか経験できないこと、体験できないことを身を持って経験、体験することは
非常に価値の高いことですし、その為にはお金を支払うことを抑えようとはしません。
海外を含む、なかなか行くことの出来ないところへ行くこともそうですし、
バンジージャンプをしたり、世界の色々なお祭りに参加したりすることなども、
一般の方にとってなかなか出来ない体験です。
これらのことにお金を使うことで体験を買うわけですが、この体験が自分の持つ
価値となることをよく分かっているからこそ支出を抑えようとせずお金を支払います。
つまり、お金お支払うことが自身の持つ価値を大きくし、
その価値がさらに大きなお金を生むというような『お金の流れ』を意識しているのです。
これらのことを『自己投資』というような言い方もしますが、自己投資に限らず、
これから事業を始めようとしている能力のある若者に投資することもそうですし、
有意義なお金の流れを作ることはお金持ちの意識するところであります。
お金持ちは決して無駄遣いはしませんが、有意義なことに対しては
積極的にお金を使うものだということです。
お金を貯めこもうとしない
支出を抑えようとしないということに通ずることですが、
お金持ちは決して無駄遣いは致しません。お金の大小に関わらず有意義なもの(こと)に
対してはお金を惜しみなく使います。
そういう意味ではお金の価値というものをしっかりと理解していると言えるでしょう。
例えば、同等の商品をA社から仕入れるよりも、B社から仕入れる方が1円安かったとします。
A社は日頃からよく訪問して来られ、会話の総量も多いのですが、お金持ちはよっぽどの
理由が無い限りA社からその商品を買うことはありません。
訪問が多いことが良い情報を提供してくれるということなどに繋がらない限り
A社から買うメリットが無いからです。
多くの方はここに先の『繋がり』を持ち出しますが、これは決して繋がりなどではなく、
単なる妥協でしかないことをお金持ちはよく分かっています。
そして、この妥協が後々面倒なことに繋がることも予想できますし、
妥協がお互いの成長を阻害することをよく知っているのです。
しかしながら、支払うお金の価値以上のもの(こと)を手に入れることが出来るのであれば
お金持ちは躊躇なくお金を支払います。決して必要以上にお金を貯めこもうとはしません。
人に親切であることもまさしくお金を支払う以上の価値を得る1つと言えます。
つまり、お金では買えない人からの信頼を得ることが出来るからです。
決して信頼を得るためにお金を支払うわけではないですが、お金や時間を掛けて
相手に親切に接することで信頼を得られることを肌感覚で分かっているのでしょう。
また、色々なことにチャレンジすることもお金を貯めこもうとしないということに
通ずるものです。
苦手なことであったり、新しいことにチャレンジすることを大切にします。
見ているだけでは腑に落ちないことが多々ありますが、多少のお金を払ってでも
苦手なことや新しいことにチャレンジすることで得られる経験や体験は
何よりも価値あるものだと理解しているのでしょう。
そういう意味においてはネガティブ思考ではなく、
ポジティブな思考を持っていることもお金持ちの特徴と言えます。
ただ、なんでもかんでもポジティブかと言うとそうではなく、
何かを決定する時にはかなりネガティブな思考を持っていることも、
これまたお金持ちの特徴です。
簡単に言うと、何かを決定する際にはあらゆるネガティブ要素を洗い出し、
慎重に慎重を重ねるくらいに思考し、いざ決定したならば後は
ポジティブにものごとを捉え、大胆に行動をする思考を持っているものです。
短期的にはネガティブに。長期的にはポジティブにといったところでしょうか。
このようにお金持ちは、決してお金を貯めこもうとするものではなく、
お金を使う時にはお金を使うといった性質の持ち主であるということを覚えておきましょう。
ということで、お金持ちに共通する3つの非常識をお伝え致しました。
『お金持ちはケチ』というような潜在的なイメージを持ち合わせている方が
多くおられますが、実際のところはそうではなく、無駄なことにはたとえ1円たりとも
支払うことを良しとせず、価値あるもの(こと)に対しては
積極的にお金を使うものであるということです。