脱サラとは『脱サラリーマン』を略したもので、
サラリーマンが今ある現状から脱却し、
ビジネスを始めたりすることで会社からの
給料を頼りに生活するのではなく、自分の力で
お金を稼ぐ状況に至ることを言います。
脱サラする背景にあるものとしては、勤めている会社に対する不満であったり、
起業することがそもそもの目標としてあったりする訳ですが、具体的に脱サラをしたいと
考える方の持っている願望(希望)を少し掘り下げてみますと、
・成功してお金持ちになりたい。
・自分のやりたいことやるという自由な生活をしたい。
・会社から仕事を与えられるのではなく、自分で仕事を見出していきたい。
・人生は1度なので悔いの残らないようにチャレンジしていきたい。
・自分や家族の時間を第一に優先した生活を送りたい。
などが挙げられます。
これらの具体例から紐解けることは
『自分の生きたいように生きる。』
ということかと思われますが、その前提となるものは脱サラの成功にあることは
言うまでもありません。
つまり、脱サラの成功というものの定義として位置付けられるのは、
『自分の生きたいように生きる。』ことが叶うことにあると言えるわけです。
とは言え、脱サラをしたからと言って誰もが成功するわけではありません。
むしろ、大半の方が起業をしてから数年の間に大きな借金を抱えたり、
先行きの不安から事業を畳むことになっているのはご承知のとおりです。
だからこそ、脱サラをして成功を収めるためには、起業前の準備として
それ相応のことが出来ていなければなりません。
例えば・・・
・販売する商品やサービスがあり、販売における強みをしっかりと持っている。
・競合先などの市場リサーチができており、しっかりと差別化が図られている。
・商品やサービスの販売戦略が明確になっている。
これらのように起業に対する準備がしっかり出来ていて当然なのですが、それが出来ずに
・ただ起業をしたいから
・サラリーマンが嫌だから
などというような心持では脱サラで成功はおろか起業することそのものさえも
危ういことは言うまでもありません。
できることなら、先のしっかりとした起業準備に加え、失敗した時のリスクのことも考え、
それに備えておくといった対処法なども事前に考えておくのが良いでしょう。
勢いだけで成功することがあるにしても、絶対に失敗しないという起業はありません。
必ずや何らかのリスクが伴うものですから、当然のことながらそのリスクに対する
対処法を用意しておくことは決して無駄なことではないのです。
ただ・・・
これらの起業前の準備をしっかりしておいたとしても、はたまた、失敗した時に
リスクに対する対処法を用意しておいたとしても脱サラが必ず成功するかと言うと、
残念ながらそうではありません。
脱サラで成功する為には欠かすことのできないもう1つの要素があるのです。
それは・・
脱サラ成功にはラッキー(幸運)が必要だということです。
「結局は運かよ。」
なんて声が聞こえてきそうですが、現実問題として運は必要不可欠な要素として存在します。
なぜなら、時代は刻一刻と変化し続けておりますし、時代の変化と共に働き方や
必要な能力も変わります。つまり、想定外のことが起こるということですから、
時には運も必要になるということです。
では、このラッキー(幸運)とは行き当たりばったりのもので、
ラッキーに遭遇することは神のみぞ知るというものなのでしょうか?
今回は、ラッキー(幸運)を掴む為の3つの条件についてお伝えいたします。
■ 脱サラ成功に必要な幸運を掴む条件1 努力
努力とはコトバンク大辞林 第三版の解説 によると
『心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこと。』
とあります。
アメリカ大リーグでプロ野球選手としては高齢な年齢水準でありながらも
今なお活躍するイチロー選手。
彼のことを表現する上で私の耳に強く残っている言葉があります。
それは・・・
「彼の才能はけっしてその身体能力や技術にあるわけではない。
彼の一番の才能は努力し続けることができるところにある。」
このような言葉だったかと記憶しております。
イチロー選手は試合会場には誰よりも早く入り、入念なストレッチに始まり、
しっかりと時間のとったウォーミングアップ、それから基礎練習と
毎日確実に同じメニューを淡々とこなします。
これは何も練習だけに限らず、私生活においても同じで、シーズン中は毎朝カレーライスを
食べていることは有名な話です。その他ありとあらゆるものが、ただただ試合という戦場で
良い結果を残す為に全てを注がれているのです。
このような努力を他の誰が出来るのでしょうか?
これは極端に過ぎる例かもしれませんが、そのくらいに一芸に秀でている方というのは、
見えないところでも、それこそ想像を絶するくらいの努力をしているものなのです。
ラッキー(幸運)というものは、いつやってくるか分かりません。
そして、ラッキー(幸運)というものは努力している者のところに訪れるものなのです。
つまり、脱サラして成功を収めるためにはラッキー(幸運)が必要な訳ですが、
このラッキー(幸運)を掴む為には、ラッキー(幸運)が訪れるようにする為にも
絶え間ない努力をする必要があるということです。
■ 脱サラ成功に必要な幸運を掴む条件2 実力
実力とはコトバンク大辞林 第三版の解説 によると
『①実際にもっている力量。②強い力量。③実際に行使されることにより示される力。
武力・警察力など。』
とあります。
先に例に上げたプロ野球にしろ、サッカーにしろ、テニスにしろ、その他ボクシングや
陸上競技などのスポーツ全般に言えることですが、勝負の世界では大概において
ある程度の予想がつきます。
これはスポーツに限らずその他の世界でも同じで、例えば、受験というものテーマに
取り上げてみても合格できる先というものはある程度予想がつきますし、
ビジネスの世界でも結果というものはある程度予想がつくものです。
こんなことを言うと、
「大番狂わせというものがあるじゃないか!」
「一発逆転というドラマもあるはずだ!」
なんて反論もあるかもしれません。
しかしながら、草野球チームがプロ野球に勝つことは万が一にもありませんし、
小学生の天才テニスプレーヤーが世界ランク1位のプロテニスプレーヤーに
勝つこともありません。
また、受験で「たまたま得意な問題が出て手の届きそうになかった大学に合格することが
できた。」としても、よほどの天才児でない限り、小学6年生の子が東京大学に合格することは
ないわけです。
何を言いたいのかと言うと、それ相応の実力がなければ、
決してラッキー(幸運)を掴めるような事はないということです。
例えば、プロテニスプレーヤーの錦織選手が世界ランク1位のノバック ジョコビッチ選手に
勝つことが出来たのも下馬評では大番狂わせの部類に入るのかもしれませんが、
その根底にあるものはしっかりとした実力がともなっているからこその勝利であり、
実力も伴わずして運だけで勝つことなどないのです。
また、受験戦争もしかりで、事前の自分の偏差値を確かめるテストでは到底合格しそうにない
大学にたまたま自分の得意とする問題が出た事により合格という勝利を掴むことが
出来たのかもしれませんが、その背景にあるものは、その得意とする問題を確実に
点数に結びつける実力、その他の問題で大きく足を引っ張らせることのない実力が伴ってこそ、
初めて成しえたものなのです。決して運だけ合格に至ったわけではないのです。
このように、脱サラして成功を収めるためにはラッキー(幸運)が必要な訳ですが、
ラッキー(幸運)を掴む為には、このラッキー(幸運)が舞い降りてきた時に
このラッキー(幸運)に飛び乗って飛躍するだけの実力が備わっていないと
いけないということです。
決して実力のない者にラッキー(幸運)が舞い降りて来ても、
このラッキー(幸運)に飛び乗ることさえ出来ないのです。
■ 脱サラ成功に必要な幸運を掴む条件3 忍耐力
忍耐とはコトバンク大辞林 第三版の解説 によると
『苦しみ・つらさ・怒りなどを,たえしのぶこと。』
とあります。
『鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』
これは、戦国時代を代表する武将である、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人の性格を
比較した時の徳川家康を言い表した句です。
幼少時代には当時の有力武将であった今川家に人質に出され、いついかなる時に殺されても
仕方がないという幼少時代を過ごしました。また、今川家が織田信長に負けると、
人質からは解放されるわけですが、その後は織田信長と同盟という名の織田家の
配下的な立ち位置に甘んじ、いつ今川家のときの二の舞になるかもしれないと
いうような状況を余儀なくされております。
事実、徳川家康は織田信長に忠誠を示す為に我が子を自らの手で死に至らしめるという
悲惨な状況にも耐えなければなりませんでした。
ただ、当時の戦闘力という意味においては織田家の家来の部隊とは一線を画し、
織田と対等の立場にあったことは突出した実力を持っていた証拠と言えるでしょう。
そんな実力の持ち主である徳川家康ですが、織田信長が明智光秀に殺された後は
天下を目指すも、その戦闘力もさることながら交渉術においても秀でていた
豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉に戦に勝ちながらも天下を明け渡すに至りました。
充分な実力を持ちながらも、その時のあらゆる状況を考慮し、
耐え忍ぶことを選択したのです。
そんな秀でた実力を持ちながらも長きに渡って何者かの配下に甘んじることで
耐え続けた徳川家康ですが、最終的には天下を治めることとなり、
その後長きに渡って徳川の世を作り上げたのです。
このことからも分かるようラッキー(幸運)を勝ち取る為には、このラッキー(幸運)を
確実に自分の手の下に収めることができる状態に至るまで耐え忍ぶことが必要です。
ラッキー(幸運)が近づいてきたからと言って、実力もないのにそのラッキー(幸運)を
掴むような真似をすれば、その時、その瞬間には良い思いができるかもしれませんが、
それが長続きすることはありません。
それは、明智光秀の例を見てもお分かり頂けるかと思います。
まずはしっかりとラッキー(幸運)を掴み取れるだけの実力を付け、
その上でラッキー(幸運)が確実に掴み取れる状況で舞い降りてくるまで
耐え忍ぶ必要があるのです。
チャンスの神様は前髪しかなく決して立ち止まってはくれないので、
チャンスが訪れた時にはその前髪をすぐに掴まなければならないと申しますが、
努力もせず、実力のないのに、浮き足立って安易に掴みに掛かると、
その手に握力は伴わず後にその手を離してしまうことになるのです。
だからこそ、努力をし続け、実力を養い、いつラッキー(幸運)が訪れても
しっかりと掴み取れるようにしておかなければならないですし、
その状況に至るまで耐え忍ばなければならないのです。
ということで、脱サラ成功にはラッキー(幸運)が必要でありながらも、
このラッキーを掴む為には3つの条件をクリアしなければならないということを
お伝えいたしました。
脱サラを成功させる為には生半可なことではいけません。
ラッキー(幸運)を逃さぬ絶え間ない努力
ラッキー(幸運)に飛び乗って飛躍するだけの実力
ラッキー(幸運)が来るまでの苦難に耐える忍耐力
これらが備わってこそ、初めてラッキー(幸運)を自分のものとすることができ、
脱サラ成功への道が明るくなるというものです。