通勤時間を人生のロスタイムにするのは
いかがなものでしょうか?
多忙極まりない日本人。中でも時間を拘束されがちな
サラリーマンにとっては、たとえわずかな時間とは言え、
通勤に掛かる時間も有効に活用したいものです。
あなたは、ただただボケーっとしたり、漫画を読んだりしていませんか?
ボケーっとするのも瞑想のイメージで『無』を感じる訓練をしているなら
それでも結構ですし、漫画であっても学びの多いものは数多くありますので、
すべてを否定するものではありません。
しかしながら、自己成長の意識無く、ただ単に無駄に時間を過ごしているのであれば
もったいないと言うほかありません。
どうせなら、頭を鍛えるなり体を鍛えるなりと、時間を有効に活用しましょう。
この記事の目次
■ 読書で頭を鍛える
通勤電車内での王道的有効活用法は読書です。
お金を稼ぐことが上手な方、起業をされる方など、自己成長意欲の高い方の大半が
読書好きであることは『起業を目指す人が読んでおくべき7冊の本』でもお伝えした通りです。
読書っで得られる知識というものは先人がたくさんの時間と労力を掛けて得たものが多くあり、
これらの知恵・知識をわずかなお金で得ることが出来るわけですからこんなにお得なことは
ありません。
目次を読むだけでも得られるものがあるビジネス書もありますから、
それこそ数分、数十分の通勤電車の中であっても充分に活用できるはずです。
どうしても読書が苦手な方や文章を読むだけで眠たくなるという方は、
1ページ完結のコラム型の本であったり、格言集や雑学集などを読むのも方法です。
電車内で過ごす時間が片道たった10分であったとしても、その10分で1つの学びが
得られるとするならば、1日に2つの学びが得られることになります。すると、年間で
おおよそ250日の出勤と仮定すれば1年間で500個の学びを得られるわけです。
このことからも分かるように、通勤電車内で読書をして
学びを得るのと得ないのとでは大きな差が生まれます。
ビジネスの世界では何事においてもスペシャリストになるためには
1万時間を費やさないといけないいう『1万時間の法則』というものが
実(まこと)しやかに謳われているわけですが、通勤時間を利用することで
スペシャリストへの時間軸的な距離を縮めることは言うまでもありません。
だからこそ・・・というわけです。
■ リスニングで頭を鍛える
読書で頭を鍛えることを推奨したわけですが、先程も申上げましたように
どうしても読書は苦手という方もおられることは存じ上げております。
また、視力の悪い方やお歳を召されて老眼で揺れる電車の中では
文字が読みにくいという方もおられることでしょう。
このような場合は音声教材がおススメです。英語のリスニング教材なんて
まさしく音声教材の主役といえるものでしょう。
また、名著と呼ばれるビジネス書にはCDで音声教材として販売されているものもあります。
他にも本に限らず音声による教材はあらゆる分野で豊富にありますので未だ音声教材を
手にしたことが無い方は調べてみるのも良いでしょう。
意外とこんなものまで音声で教材として売られているのか?
なんてものもありますので。
音声教材の良い所は「〜ながら」で学べるところです。
混雑して手が自由に使えないような通勤電車の中でもOKですし、
電車に限らず歩行中のリスニングも可能です。(クラクションなどの危険を察知する
必要がありますので両方の耳を塞いでしまうのはおススメしません。)
また、「〜ながら」と言えば電車通勤ではなく車通勤の方にはリスニング教材は
ぴったりな時間の有効活用法です。私も車に乗る機会が多いのですが、
エンジンを掛けるとリスニング教材の音声が流れるような状態です。
ただし、こちらもあくまでも車の運転が主たる目的の時間ですから
そちらの集中力が削がれるようでは危険極まりないので注意しましょう。
あと、「〜ながら」をもっと発展的に応用する方法としては、読書をしながら、
且つ、耳から音声教材を聞き流すことで脳内に刷り込むという方法もあります。
こち他の方法は向き不向きもありますので、
自身にあっているかどうか判断して活用ください。
早速ではPodcastなるものがあり、内容もかなり充実しておりますので、
それこそ色々な分野の知識を無料で学ぶことも可能です。
合わせてご利用下さいませ。
■ ストレッチで体を鍛える
これから仕事だと言うのに・・・
やっと仕事が終わったと言うのに・・・
通勤時間まで学習に充てるなんてごめんだ!
なんていう方もおられるはず。
日中のデスクワークやお得意先周りのストレスで
体全体が硬直して疲れがたまる一方ということもあるでしょう。
それならば通勤時間をストレッチする時間として、
体を鍛える時間とするのも方法です。
そもそもアスリートになる目的もないわけですから、ガンガンに体を鍛える必要はありません。
むしろ、筋肉を付けて筋力UPを図るのではなく、ストレッチをすることで血流を改善したり、
体の柔軟性を高めたりすることで疲れの溜まりにくい体にすることの方が重要です。
そして、それはわずかな通勤時間の中でも簡単にできる方法がありますので、
ぜひチャレンジして下さい。
【立っている時】
手のひら側の腕のストレッチ
合掌するように両手を胸の前で合わせ、伸ばす側の指先に反対側の手のひらを当てるように
上下にずらして合わせます。伸ばす側の指先に少しずつ力を加えていき、
前腕の手のひら側の筋肉を伸ばしていくようにします。
手の甲側の腕のストレッチ
伸ばす側の手首を内側に折り、反対側の手のひらで伸ばす側の手の甲を押すようにして
ゆっくりと力を加えていきます。
ニの腕のストレッチ
電車内の吊り革を持った手を下に引き下げるように力を入れます。
肩のストレッチ
息を吸いながら両肩をできる限り持ち上げます。
限界まで来たら、その状態から両肩の力を一気に抜きます。
首のストレッチ
通常の頭を立てた状態から頭を前へ倒す。
後ろへ倒す。右横へ倒す。左横へ倒す。
加えて、各々状態をキープした状態から頭を前へ倒す。
後ろへ倒す。右横へ倒す。左横へ倒す。
さらに、倒す方向へ手で力を加えてより大きく曲げることで
“伸び”が大きくなることが分かります。
ぐるぐると首を回すのも効果的ですが、
頚椎を損傷しないように充分注意して行いましょう。
【座っている時】
胸張りストレッチ
手を背中の後ろで組み、胸を反らすようにして組んだ手を後ろに伸ばします。
(後ろが難しければ下でもOK)
横倒しストレッチ
腰を中心に体を左右に倒します。側筋が伸びるのが実感できます。
(倒すのが難しければ腰部を体を倒す反対方向へ押し出すような感じでもOK)
腕・肩の全体ストレッチ
伸ばす方の反対の腕の補助を利用して腕を上へ引っ張り上げたり、
胸の前へ畳むように押し付けたり、伸ばす方の肘を持って
頭の後ろから回して引っ張ったりします。
【歩いている時】
腕上げストレッチ
腕を前後に大きく振るようにして歩きます。
腿上げストレッチ
腿を上に大きく上げるようにして歩きます。
アキレス腱ストレッチ
足のひらをしっかりと地面に付けて大またで歩くようにします。
これらの方法により、多少なりとも体全体のストレッチが可能となりますので
血流が良くなることはもとより、体全体の柔軟性が少なからず
回復いたしますので疲れが溜まりにくい体への改善が図れます。
ということで、サラリーマンにとって避けては通れない通勤時間を
いかに有効利用するか?ということで頭を鍛える視点と
体を鍛える視点からお伝えしました。
たとえわずかな時間であってもコツコツと積み上げることで
大きな成果となって返ってきます。
無駄にすることなく有効に活用することで有意義な人生を送りましょう。