ビジネスを始めるなら、ビジネスを大きくするなら、
人脈が無いよりある方が良いことは言うまでもありません。
むしろ、自分自身で『知る』『できる』ことを追求する
以上に『誰を知っているか』の方が重要であったりします。
たとえば、ビジネスの世界では集客することの重要性を説かれたりしておりますが、
集客の方法を知る為には書籍を読んだり、セミナーに行くなりする必要があります。
その為には、「どんな書籍を読まなければいけないか?」
「どんなセミナーに行けば良いのか?」などの事前準備が必要ですし、
もしかすると、自分のビジネスには合っていない集客方法だったり、
自分の性格には合わない手法だったりすることで、一から集客方法を知るための
勉強をやり直さなければならないかもしれません。
また、集客方法を知ることができたとしても、実際に行動に移さなければ
集客ができるはずもないですし、はじめから上手く行くはずもないので、
そこにはトライ&エラーがついて回るということになります。
つまり、何かするというような時に自分で一から十までやろうとすると、
大変な労力と時間が掛かるということです。
しかしながら、自分がやろうとしていることに対して熟知しているであろう『誰か』を
知っていれば、このような遠回りをする必要はなく、この誰かに対して『教えてください。』
『代わりにお願いします。』と頼みさえすれば即解決するということに繋がるわけです。
これが人脈なのです。
人脈を広げるためには、まずは知人の交友関係(職場関係、友達関係、家族関係など)から
広げたり、交友のない所(異業種交流会、サークル活動、地域の活動など)から広げたり
する方法がありますが、ここで注意しておきたいことがあります。それは・・・
『知り合い』=『人脈』ではないということです。
名刺交換をした【だけ】の知り合いでは人脈にはなりえませんし、自身が困っているときや
助けて欲しいときに何の役にも立たない人脈では人脈とは言いがたいです。
そこで、今回は人脈を作るときに抑えておきたいポイントをお伝えいたします。
人脈作りに抑えておくべきポイント1 情熱
お近づきになりたい、なんとか繋がりたい、と思う相手がいたならば、
まずはその相手がどんな人物なのか調べることが重要です。
年齢は?
趣味は?
どんなビジネスをしているのか?
過去の経歴は?
どんな夢を持っているのか?
など
相手のことに関してできる限り詳しく知ることで、相手に対する興味が湧いてきますし、
相手に与えることが見つけることができるかもしれません。
相手と繋がりたいと思っているわけですから、相手が自分と繋がることで
何らかのメリットを感じてもらわなければなりません。
ビジネスとしてはもちろんのこと、一個人としても今後繋がりを持って行きたいと思うには、
前提として何らかのメリットがなければならないのです。
だからこそ、相手のことを深く知ることで相手に対して誠実な興味を示すことが
可能となりますし、情熱を披露することもできるのです。
そして、相手に最適な提案ができたならば、
より繋がりやすくなることは言うまでもないでしょう。
ただ、誠実な興味を示したり、情熱を披露することには理由があります。
それは・・・
相手のビジネスに対する情熱を知りたいがためです。
自分のビジネスをする上で情熱を持って取り組んでいる人でなければ、
なかなかビジネスを成功させるのは難しいですし、情熱を持って人脈を構築しているような
方々は実は人脈などなくともビジネスを成功させるだけの能力が備わっていたりします。
つまり、ビジネスのスキルそのものは案外低いものであっても、その情熱が高いことで
コミュニケーション能力が優れていたり、ビジネスを飛躍させるためのパワーが
漲っていたりするので、ビジネスを成功へと導くことができるのです。
そして、情熱を持った成功者はビジネスに対する情熱を持つことの重要性が分かっている
からこそ、人脈としてふさわしい、繋がるに値する相手にはビジネスに対する情熱も
持っていることを重要視するということになります。
成功者だってより以上の成功を納めたいわけですから当然と言えば当然のことですが。
自分にとってメリットのある人脈を築きたいのであれば相手がビジネスに対して
情熱を持っているかを見極める必要がありますし、その見極めをするには自分自身が
情熱を持ってビジネスに取り組まなければならないということです。
人脈作りに抑えておくべきポイント2 スキル
ビジネスをする上で必要な人脈、欲しいと思う人脈とはどういうものでしょうか?
ずばり、自分にできない、持ち合わせていないスキルを持つ方です。
ここで言うスキルとは技術であったり、知識であったりすることはもちろんのこと、
自分では知りえない情報を持っていることを含むすべてを指します。
当然のことながら、相手が必要としていること、欲していることを自分が提供することが
できれば、それが人脈を築くのに効果的であることは言うまでもありません。
ましてや、提供するものが自分以外の他の誰にもできないというものであればなおさらです。
たとえば、スマホに最適化したホームページ作成を例に挙げます。
ここ数年の間にホームページのスマホ対応の重要性が説かれておりますが、
このようなスマホに最適化したホームページを作成できるということで
人脈を獲得した方も少なくありません。
今でこそ、新たにホームページを作成する際にはスマホに対応していることが
当たり前のようになっておりますが、ずっと以前に作成されたホームページはパソコンで
閲覧することが前提のレイアウトで表示されるようになっており、その画面をスマホで
見ると明らかにレイアウトがガタガタに崩れて見えたり、スマホの画面サイズに合わせて
限りなく小さく表示されたりと、とても閲覧しづらいものとなっていました。
そんな所に、「レスポンシブWebデザインのホームページを作りますよ!」とか、
「スマホ専用のホームページを作成してリダイレクト機能を使ってスマホ対応しましょう!」
とかという提案をもらうと、
「そんなことができるのか?」なんてことになって、ビジネスが成立することとなったり、
新たな人脈に繋がったりするというわけです。
つまり、相手が持ち合わせないスキルを提供することで簡単に人脈を作ることができますし、
逆に自分にないスキルを持ち合わせているか?という所が人脈を築く上でのポイントにも
なるということです。
他ではできないスキルを持ち合わせることはそれくらい重要なことであり、
大きなメリットでもあるです。
人脈作りに抑えておくべきポイント3 マネー
いやらしい表現にはなりますが、『金の切れ目は縁の切れ目』という言葉があるように
お金の流れが生まれなければ人脈を構築することは難しいです。
ビジネスであればなおさらお金は切っても切れないものとなります。
先ほど、スキルのテーマの中でもお伝えしましたようにビジネスを成立させること、
お金のやり取りが発生することで人脈を構築することは容易になります。
つまり、自分が繋がりたいと思う相手がいるのであれば、その方が販売する商品や
サービスを購入することで(お金を支払うことで)相手のお客となり人脈構築の
礎が作ることができるわけです。
もちろん、低価格帯の商品を1度購入しただけ、ということであれば
人脈を構築するどころか、それくらいで客面する嫌な奴扱いをされかねませんが、
そうではなく、相手の一押し商品(高価格帯の商品)を購入したり、
定期的に商品を購入することで相手にとって良質な客となることはできます。
客ともなれば、少なくとも通りすがりの知らない方よりは誠意を持って対応して
くれるはずですし、少ないながらも好意的な接触の中で相手にメリットのある
提案ができれば人脈に繋げられるチャンスが広がることは言うまでもありません。
相手との関係性を構築するにあたり、より良い方法の1つは
相手との接触回数を増やすことです。
何度も相手にお会いすることで(直接的・間接的どちらも含む)少なからず
相手との関係性は構築されて行きますので、その中でいかに相手に自分との繋がりが
メリットあるものになるかを伝えることができれば、それが人脈となって
返ってくるということです。
仮に自分が販売する商品やサービスを定期的に購入してくれたり、
高額商品を購入してくれたりすれば、顧客の中でも1ランク上の上顧客として
接するでしょう。(これは人それぞれランク付けの方法があると思いますが。)
上顧客ともなれば、当然のことながら一般顧客とは違うもてなしをすでしょうし、
良い意味で関係性の継続を願うはずです。
ビジネスである以上、お互いにお金を稼ぐこと、儲けることはごくごく普通のこと
ですから、この前提を踏まえた繋がりを試みることは至極当然のことだと言えますし、
お互いにメリットがあるからこそ繋がりを持ちたいと思うものなのです。
ということで、人脈を作るときに抑えておきたい3つのポイントをお伝えいたしました。
ここまでの話でも分かるように人脈とは結局のところお互いにメリットが
見出せなければ人脈とはなり得ないということです。
一方的にメリットを享受するということはありえませんし、仮にあったとしても継続しません。
つまりは、自分自身が専門の領域で相手にメリットを見出してもらえるようなものを
作り上げること、そして、そのメリットを欲する方が持ち合わせている専門領域において
自分が欲していること、この両方向が成立していることが人脈を構築する上で
とても重要であるということです。