脱サラして会社からの給与に頼るのではなく、自分でお金を稼ぐという道を選択する(現実的には目指すという言い方の方が近いと思いますが)方が増えてきております。
なぜなら、現在の日本の状況を考えるに将来を悲観的に考える方が少なくないからです。
高度成長による所得増に伴うコスト高(人件費の安い海外との厳しい競争に晒される)
近隣諸国との摩擦(中国、韓国、ロシアとの領土問題など)
など
これらのように経済成長を阻害するような要因が年を追う毎に無くなるどころか
厳しさを増すばかりの現状を見るに加え現実的に抱える大きな問題として
少子化
高齢化
人口減少
など
このような経済を拡大させる為の根幹となる人口そのものに不安がつのると共に、
この日本の人口を形成している構造自体が将来の社会保障に対する大きな不安材料と
なっており、このままサラリーマンとして働き続けても、いざ定年退職した時には
社会保障制度そのものが変わっていて、悠々自適に暮らしていくには程遠い状況が
待ち構えているのではないかという不安がいついかなる時も付いてまわっているのです。
それゆえに、このまま一サラリーマンとして働き続けるよりも脱サラでもして
独立・起業した方が良いのではないかという考えが頭をよぎるのです。
確かに一サラリーマンとして働き続けることと一念発起して脱サラし、
独立・起業することの方が良いといった側面も事実としてあります。
なぜなら、サラリーマンとして働くことが以前のように安定した生活を送ることとは
リンクしなくなり、
・いつ降級、降格させられるかわからない。
・いつ会社をクビになるかわからない。
・いつ会社そのものが倒産してしまうかわからない。
というように、いついかなる時もリスクと向かい合っているのが今の現状だからです。
これは、中小零細企業に限った話ではなく、大手と呼ばれるような上場企業であっても
近い将来に何が起こるかは分からないというのが本当の所です。
思い返して見て下さい。バブルが弾けてからというもの、
大手と呼ばれる企業がどれだけ倒産の憂き目を追うことになったか。
倒産にならずとも事実上の倒産状態陥ったり、国から助けてもらっている状態になったりと、
以前なら考えもしなかったような状況が今では「あっまた」というくらいの感覚に
なったのではないでしょうか。
そして、このような大手の企業の倒産もしくはそれに近い状態の影には
何千、何万というこれらの大手企業から仕事を請け負っていた中小零細企業が
存在し、これらの中小零細企業は自身の売上の柱となる大手顧客を失うことで、
その時の売掛金の回収が困難になることはもとより、その後の仕事の確保も
ままならず時を待たずして同じような状況に陥ることは少なくないのです。
このことからも分かるように脱サラし、独立・起業することは
メリットの多いことは紛れもない事実だと言えるでしょう。
但し、失敗しなければの話ですが。
そこで、今回は脱サラで失敗しないために抑えておきたい
3つのポイントとしてお届けしていきます。
この記事の目次
■ 脱サラで失敗しないために抑えておきたいポイント1 現状把握と起業マインド
現状把握
脱サラをして独立・起業するということには、その先のある何らかの目標があるはずです。
その目標を達成する為には現状のままサラリーマンを続けていても、
その見込みは可能性として0、もしくはかなり低いと考えるからこそ
脱サラするのだと思います。
ただ、目標を達成するためには、いくつかの欠かせない要素があるわけですが、
その中の1つとして『現状を把握する』ということが挙げられます。
例えば、どこか見知らぬ土地へ旅行に出かけたとしましょう。
あなたが手にしているのは、目指すべき目標地点に印の入った地図です。
あなたは、見知らぬ土地でありながらも目標地点に対しておおよその方向性を
頭に入れて進んでいたわけですが、途中でどうにもこうにも目標地点の方向が
分からなくなり、手にしていた地図を広げる事になりました。
さて、この状況で目指すべき目標地点に印の入った地図を広げたわけですが、
それでもさっぱり方向が掴めません。
それはいったいなぜでしょうか?
タイトルで示していますからお分かりのとおり、
『現在地点』が分かっていないからです。
現在地点が分かっていないから、地図に示された位置が現在地点から見て東なのか、
北なのか。それとも、南なのか。西なのか。全く分からないのですね。
つまり、目標地点が分かっていながらも進む方向が分からないという事態が起こるわけです。
これは、ビジネスでも同じことが言え、いや、ビジネスに限らずあらゆる目標設定に
言えることで、いくら自分が目指すべき目標が明確になっても肝心の現在地点が
分からなければ目標に向かうことはできないのです。
脱サラをして独立・起業する。その先にある大きな目標はあれど
まずはネットビジネスで年収1000万円を目指すとしましょう。
この目標を達成するためには、
・ネットビジネスではどんな稼ぎ方があるのか?
・その中で知っている方法はあるか?もしくは出来る方法はあるか?
・そのビジネスに取り組む上で自分に足らないものは?
・その不足をどのようにして補うのか?時間を掛けるのか?お金をかけるのか?
・時間やお金を捻出出来るのか?
・・・
などなど
まだまだ数え切れないほどの現状把握する為の要素をピックアップする必要が
あるわけですが、これらの現状がしっかりと認識できてはじめてやるべきこと
(進むべき方向)が決まるわけです。
だからこそ、脱サラをして失敗しないためにも、
まずは自分の現状をしっかりと把握する必要があります。
自分のことだから分かっていると考える方が多いですが、意外とこの部分を
見落としてることで後で苦労をする事に成ることは少なくありません。
現状が嫌で脱サラをする
先の現状把握に繋がることですが、脱サラをする理由として
『勤めている会社が嫌で辞めたい』というような目標を持って辞めるのではなく、
現状から逃避を理由で脱サラをすることはお勧めしません。
この理由はあなたにも分かるはずです。
なぜなら、そこには前向きになれる目標が存在しないからです。
先の《現状把握》の項目でも申上げましたが目標地点が明確になり、
現在地点(現状)が明確になるからこそ進むべき方向が明確になり、
前へ進むことが出来るわけです。
しかしながら、そもそもとして目標そのものが不明確であれば
進むべき方向が分からないわけです。
果たして進むべき方向が分からぬまま脱サラをして
独立・起業をしたとて失敗せずに上手くいくでしょうか?
もちろん、運良く脱サラに成功するかもしれませんが、その可能性は
著しく低いものですし、仮に失敗せずに成功したとしても、それは
一時的なものに過ぎず決して永続的に成功するものではありません。
現状逃避からの脱サラに明るい未来はありません。
見に見えている失敗しか存在しないことを認識しましょう。
現状逃避が脱サラにきっかけとはなっても、その原動力には必ず目標とするべきものが
しっかりと明確になっていないといけないことを覚えておいて下さい。
メンタルの弱い人
脱サラをして独立・起業をするということは、
全ての事に対して自分で責任を負うということでもあります。
法人であれ、個人であれ、ビジネスの代表として管理運営していくことは
とても大変なことであるというようなことはよく言われることでありますが、
その実態は想像をはるかに超える試練が待ち受けているものです。
独立・起業をしてから一度もなんの苦労もなく順風満帆に事業が進んでいるというのは
本当に稀なことで、それこそ十題の潮流に上手く乗ってそのままの流れが継続している
ような状況にないとなかなかこのようなラッキーには恵まれません。
つまり、脱サラをするということはいかなる責任をも自分で背負うということで
あると同時に、一度や二度、いやもっとたくさんの苦難が待ち受けているのが
当たり前の状況であることを予め認識し、これらの苦難に耐えうるだけの
メンタルを持ち合わせておかねばならいということです。
■ 脱サラで失敗しないために抑えておきたいポイント2 周到な事前準備の必要性
お金の計算ができるように
当然のことではありますが、足し算や引き算、掛け算や割り算ができるように
なりましょうなんてことを言っているわけではありませんし、かと言って
微分積分やサイン、コサインが分かるようにだとか、ルートの計算方法を知らねば
ならないなんてことを申上げている分けではありません。
もちろん、足し算や引き算、掛け算や割り算などは出来て当然、当たり前のレベルな
わけですが、ここで言う計算とはそのようなことを指しているのではありません。
儲かる事業かどうか?
キャッシュが手元にどれだけ必要か?
どれでけの利益率、どれだけのリピート率なら事業を回転させることが出来るか?
などなど
事業の運営におけるお金の換算(出入り)が出来る限り明確に掴めること、
且つ、それがタイムリーであることが非常に重要な要素となります。
営業マンとしてバリバリ成果を上げた方がいざ脱サラして独立・起業すると
たちまち運転資金が底をつき、お金が回らないというような状況に
陥ったりするのは単(ひとえ)にキャッシュフローの計算、
つまり、お金の計算が出来ていないからです。
机上の計算上で利益が出ていても、実際には仕入れが先に立ち、
売上は後から発生することになります。また、売上が立ったとしても
現金商売でない限り支払い日までキャッシュが入ってくることはありませんし、
業種によっては手形支払いが慣習化されているところもありますので、
このような場合にはさらに数ヵ月後の入金となるわけです。
当然のことながらその間一切のキャッシュが入ってくることはなく、
出て行く一方なのでお金の計算が出来ない方はお金の回収が出来ない内に
事業が回転できなくなる状態に陥ってしまうというわけです。
脱サラして失敗するよくある例と言えるでしょう。
だからこそ、お金の計算は基本中の基本ではありますが、知っているのと実際に
事業を運営するのとでは大きな違いがありますので、少なくとも知っているレベル
までのお金の計算はできるようになっておく必要があります。
クレジットカードの確保
サラリーマンとして働いている間は何の不都合もなく持つことが出来ていた
キャッシュカードであっても、いざ脱サラして独立・起業しようものなら急に
キャッシュカードの利用を申し込んでも断られることが普通にあります。
と言うか、断られることが当たり前のようにほぼクレジットカードの申し込みは
拒絶されると思っておいた方が良いでしょう。
先程も申上げましたとおり、ビジネスに取り組む上でキャッシュフローを考えることは
とても重要な要素です。
そして、その改善に一役買う事になるのがキャッシュカードであると。
なぜなら、キャッシュカードを利用した支払いをすることで現金が出て行くのを
1ヶ月以上遅らせることが可能になるからです。
月末締めの翌月末払いのクレジットカードを利用すれば、最低1ヶ月、
仮に利用日が月初めの1日であれば、丸々2ヶ月(実際には1日短いですが)
遅れの支払いでOKだということです。これがどれだけキャッシュフローを
改善することに繋がるか容易に想像することができるでしょう。
それゆえに脱サラで失敗しないためにもキャッシュカードの確保は
是が非でもしておきたいところです。
では、どのようなキャッシュカードを選ぶべきかですが。
先にも申上げましたとおり、キャッシュカードを利用する最大のメリットは
その支払いの先送りにあります。
なので、まず見るべきポイントは締め支払いの期日です。
出来る限りそのスパンが長くキャッシュフローの改善に繋がるものを選ぶようにしましょう。
そして、キャッシュカー尾は何も1枚限りという決まりはありません。
キャッシュカードには利用限度額というものが存在しますから思いも掛けず支払いが
不足する、間に合わないということが起こり得ます。
そのような自体を回避するためにも複数のキャッシュカードを持ち合わせておくことは
余裕のキャッシュフローを展開することに繋がります。
このようにキャッシュカードを選ぶポイントは締め支払いの期日が最重要である事は
言うまでもないことですが、その他にも見ておいて損はないポイントがあります。
・利用ポイントの還元率
・年会費の有無
これらは長い目で見ると大きな差となって出てくるものなので、事前に調べて
出来る限り負荷は少なく、且つ、還元率の良いものを選ぶと良いでしょう。
あと、先ほどもチラッと申上げましたが利用枠には注意しておきたいところです。
チャンスの神様は前髪しかなくチャンスが来た時にはすぐさま掴みにかからないと
いけないと言われますが、お金が手元にないことで、キャッシュカードの利用枠を
超えるお金が必要になることで、渋々チャンスを逃してしまわねばならないような
事態になることは避けたいものです。
それゆえに、この事態を最大限回避するためにもキャッシュカードの利用枠は
大きいことに越したことはありません。
■ 脱サラで失敗しないために抑えておきたいポイント3 手掛けるビジネスの選択の重要性
最後になりましたが脱サラをして失敗しないために、まず初めに手掛けるべき
ビジネスについてお伝えします。と言うか、今からご紹介するのはご存知の方も
多い起業家のホリエモンこと堀江隆文氏が提唱する失敗のリスクを極力引き下げる
ビジネスについて語られてますので、それをご紹介いたします。
実に理に叶った脱サラで失敗しないビジネス構築法だと思いますのでぜひ参考にしてください。
高利益率ビジネス
商売の基本は安く仕入れて高く売ることです。安かろう悪かろうでは高く売る事は
叶いませんので、いかに価値の高いもの、価値を高くすることが可能なものを付加価値の
あるものとして、出来る限り高く売ることこそが高利益ビジネスの構築に繋がります。
無在庫ビジネス
在庫がビジネスの足を引っ張る要素にあることは言うまでもありません。
在庫として商品が眠っている間はお金が出て行っただけで現金化出来ていない状態です。
仮にこのまま売れずに残ってしまえばそのまま負債を負うことになりますし、
そこまでいかずとも安値販売を強いられたり、何かの特典としてさばくといった
実質値下げを余儀なくされることもあります。
仮に長期の在庫を許容する状況であっても商品を保管しておくコストは無駄ですし、
決して良い事はありません。
在庫ビジネスは危険が伴うことを知っておく必要があります。
定期収入のあるビジネス
これはビジネスをしていたら誰もが求めるビジネスの形態の1つです。
毎月1日になると、0からスタートしなければならないビジネスは経営者ならずとも
営業マンでさえも非常につらいものです。
毎月とは言わずとも、何らかのタイミングで定期的にリピートが発生する仕組みは
ビジネスを安定させることは言うまでもありません。
小資本ビジネス
大手企業が展開するような大資本を要するビジネスは見当外れであることは
当然のこととしても、どのようなビジネスであっても一定の資本がないと
ビジネスを始める事は出来ません。
そして、ビジネスのスタート時に要する資本が大きければ大きいほど、
それがリスクとなって跳ね返ってきます。
店舗ビジネスなどはその典型例と言えるでしょう。なにせ、ビジネスをマイナスから
スタートさせなければいけないわけですから。そして、ビジネスというものは
往々にして軌道に乗るまで時間を要することを考えると、ビジネスのスタート時には
極力資本を必要としないことが脱サラで失敗しないポイントであると言えるでしょう。
やりたいことをビジネスにと考える方は少なくありませんが、
ホリエモンこと堀江隆文氏流に言うと、
「やりたいことはお金を稼いでからやればいい。」
ということになります。
ということで、脱サラで失敗しないために抑えておきたい3つのポイントを
お伝えいたしました。
脱サラをしたい!独立・起業をしたい!ということであれば
ぜひ参考にして下さい。