起業アイディアがあっても、本当にそのアイディアで
起業出来るのか?
きちんと調査する必要は当然あります。
起業アイディアがいかにおもしろいものだとしても、
そこから収入を得られなければ何の意味もありませんから。
もちろん何のしがらみもなく起業アイディアを出すことは正しい作業です。
儲かりそうかどうかなんて考えながら起業アイディアを出しても、
まず上手くいくことはありません。
ただ、そこから出てきた起業アイディアを検証する作業。
ここは絶対に抜け落ちないようにしましょう。
よくあるのが、出てきた起業アイディアにほれ込んでしまって
勝手に盛り上がってしまう人。
絶対に儲かると思っていても、実際は根拠のない自信であることが大半。
自分たちだけの価値観で儲かると思っていても、
実は市場が受け入れてくれなかった・・・。
なんてことが、普通にあるのがビジネスの難しいところ。
そこで今回は、起業アイディアが本当に稼げるアイディアなのか?
それを事前に確認する方法についてお話しします。
ステップ1:ターゲットとなるお客さんの悩みを理解する
あなたが出した起業アイディアでターゲットとなるお客さんは
どんな悩みを抱えているのか?
そこをぜひ考えてみてください。
例えば、あなたが出した起業アイディアが「便利屋さん」だったとします。
便利屋さんは余程高度な作業でなければ、それほど設備もいらず
初期費用もそれほどかからないビジネスです。
特別な届け出が不要な場合も多く、開業しやすいビジネスであると言えます。
では、この便利屋さんでターゲットとなるお客さんの悩みには
どんなものがあるのでしょうか?
自分は「便利屋さん」と考えていたのでは失敗します。
お客さんは「便利屋さん」であるあなたに仕事を依頼するのではなく、
悩みを解決してくれそうなのがあなただから依頼するのです。
あなたが便利屋さんという起業アイディアを出したとして、
その便利屋さんに依頼するお客さんはどんな悩みを抱えて、
どんな問題を解決してほしくて来るのか?
ここをきちんとイメージ出来ないと確実に失敗します。
・掃除
・害虫
・重い、大きい
・面倒
・寂しい
・安全
・遠い
これは便利屋さんに依頼が来るであろう、解決したい悩みを一覧にしたものです。
こうやって、まずは独断と偏見で様々な悩みを
キーワードとして出していきます。
そして、そこから更にキーワードを拡げていきます。
使うのはヤフー知恵袋やOKWAVEなどのQ&Aサイトです。
ここで更に便利屋さんに依頼してくるお客さんの悩みを理解していきます。
そして最終的には、そういった悩みを解決できるだけのサービスを提供できるのか?
その中で、自社の強みとなるものはあるのか?
そこをはっきりとさせましょう。
起業アイディアで出てきたものを、より現実的に検証するために必要な作業です。
ステップ2:競合調査をおこなう
ステップ1でお客さんを理解し、きちんとしたサービスを提供できるという
手ごたえを掴めたら、次にやるのは競合調査です。
競合を知らずして、自社ビジネスの安定はありません。
そもそもどんなに素晴らしい起業アイディアを出したとしても、
競合がどんなサービスを展開しているのかを知らなければ、
それが勝っているのかどうかも分かりません。
起業アイディアを確かなものにするために、
ぜひ競合調査をおこなってください。
競合調査をする際は、まず競合となる会社のサイト内容をチェックしましょう。
どんなサービスを行っているのかが記載されていますので、
その内容を全て自社でも出来るのかどうか?
出来ないのであれば、代わりに提供できるサービスはないか?
更には、他社ではおこなっていないけれども、
自社でおこなえるサービスはないか?
その辺を考えていきます。
次に、グーグルのキーワードプランナーを使います。
ここでは、あなたの起業アイディアを収益化できるかどうかを確認します。
例えばこんな感じです。
キーワードプランナーに「便利屋」と入れてみました。
あなたが東京で便利屋さんを開業するとしたら、
お客さんは「便利屋 東京」と検索する可能性が高いです。
もっと地域を絞るかもしれませんが、
とりあえずは「便利屋 東京」とします。
ここで注目してほしいのは検索ボリュームではなく、推奨入札単価です。
この推奨入札単価が200円以上だと、
このキーワードは競争市場になっていると言えます。
もちろんウェブ集客での話にはなりますが、
パソコンやスマホで便利屋さんを探す人も多いと思います。
検索エンジン上で露出しておくことは非常に大切だと思いますので、
ここで競争市場になっているということはどう判断していけばいいのか?
今回の結果からきちんと考えておく必要があります。
単なる思いつきの起業アイディアが、本当に儲かる起業アイディアになるのかは、
こういった地道な調査の結果分かることなのです。
ステップ3:競合調査の結果を見てテストをおこなう
競合調査はあくまで数字上のものですので、
実際はやってみないことには分からないことも多いです。
ですから小さくテストをして、本当に競合が強いのかどうか?
広告費はどのくらいかかるのか?
広告費がある程度かかっても利益が出るのか?
などを検証していく作業をおこなっていきましょう。
リスティング広告を使えば、すぐにテストをおこなうことができます。
お客さんの悩みからキーワードをいくつか探して、
そのキーワードで広告を出稿する。
そこからどのくらい問い合わせが来て、どのくらい成約するのか?
そして結果としてどのくらい収入があるのか?
ここを小さくテストしてみましょう。
サンプル数は業種によっても異なりますので一概には言えませんが、
まずは1週間はやったほうがいいでしょう。
1週間というサイクルで人間の生活は成り立っていますので、
1週間は最低でもテストをおこなっていきましょう。
まとめ
ステップ3のテストで満足できる成果を出すことが出来れば、
あなたが考えた起業アイディアは儲かるビジネスになる
ポテンシャルを有することになります。
あとはテストを継続して、そのままビジネスをスタートさせるのも良し。
テストを一度中断して、テスト期間中に分かった改善点などを
修正した後に満を持してサービスを開始するも良し。
起業アイディアを確実に実行できるように取り組んでいきましょう。
素晴らしい起業アイディアが出た時に注意してほしいのが、
無計画に勢いでやってしまうことです。
もちろん元手がかからないのであれば、
まずはやってみるという姿勢はアリでしょう。
でも、やっぱり起業するということは、それなりに裏付けが必要です。
その裏付けを取るためにも、きちんとした準備は
必要になることは当然のこと。
ぜひ今回の内容を参考にして、あなたの起業アイディアを
具体化できるように取り組んでください。