ビジネスマンであれば、名刺を持っていることは
当然のことです。
誰とも合わないネットビジネスなどの職種もありますが、
それでも仕事上でいざ人に会うことになれば、
名刺がないと困る事になります。
なぜなら、名刺は自分のビジネスに関する情報が詰まったものであり、相手の方に対して
安心感をもたらすと共に覚えてもらいやすくする為のツールとなるからです。
このことは、印象に残る名刺をお渡しすることで
より覚えてもらいやすくなるということに繋がります。
そこで、今回は印象に残る名刺とはどんなものか?名刺の持つ役割と共にお伝えしていきます。
この記事の目次
印象に残る名刺 素材編
一般的に使用されるされる名刺は白い紙になりますが、
一般的であるがゆえに素材という面では印象に残る名刺とはなり得ません。
白い紙とは言え、その種類には様々なものがあり、そのグレードにより価格も変わる
わけですが、正直グレードの差だけを言うなら、紙のことや印刷のことに携わる仕事を
している方でないと、その見分けは難しいと言っても良いでしょう。
つまり、多少のグレードの差はあれど、
一般的には「白い紙」という印象でしかないということです。
ただ、白い紙であっても『リサイクル紙』や『再生紙』など社会貢献的な表現が
できる素材であれば、そのことを明記することを前提に差別化は図れるかもしれません。
特に環境問題に関心のある方のとってはとても印象に残る名刺となるのは
言うまでもないえしょう。
このように、白い紙を使用することは環境紙のようなものでない限り、
印象に残る名刺に仕立て上げるのは難しいということです。
では、他にどのような素材のもの使用するか?ですが。
やはり、色の着いたものを使用するというのが素材で
印象に残る名刺を作るには手っ取り早い方法でしょう。
名刺を作成してくれる印刷会社さんによって使用できる紙には色々ありますが、
紙の種類というものは一般的に知られている以上にたくさんあります。
単に色がついているだけでなく、模様の入ったものやエンボス加工
(でこぼこしている凹凸をつけること)しているものもありますので
「他に使用できる紙はないですか?」と問い合わせてみるのも良いでしょう。
ちなみにですが、名刺の素材は紙でないと駄目ということはなく、
プラスチック系の素材であったり、時には木材を使用されることもあります。
これらの素材は使用するだけで印象に残る名刺となり得ることは言うまでもありません。
印象に残る名刺 印刷編
名刺の印刷方法には様々なものがありますが、選ぶ印刷方法によって
価格や品質に多少の違いが出てきます。
大量に印刷するのであれば、オフセット印刷という方法で印刷することで
名刺1枚当たりの価格を押えることができますし、品質的にも安定して
良いものを作ることができます。
ただ、大量に印刷するとなると、名刺の使用頻度はもちろんのこと、
複数の方の名刺を一緒に作成する(つまり、たくさんのスタッフの名刺を一緒に作成すると
いうこと)ということでもない限りなかなか大量に名刺を作るということはありません。
このようなことから従来であれば活版印刷なる印刷方法が用いられていたわけですが、
この印刷方法は印刷デザインに大きな制限があります。
それは、カラーやイラストなどに多く使われるようなアミ点の印刷の再現が難しい
(もしくは不安定)ということです。
なので、基本的には定型の文字デザインの処理に留まることが多く、
印象に残る名刺を作るには難しいと言わざるを得ません。
これらのことから、起業したての方や名刺の使用頻度が少ない方におススメなのが
デジタル印刷という方法です。
こちらの印刷方法は印刷用に版を作成する必要がなく、デジタルデータから
そのままダイレクトにレーザープリンター系の機材で印刷することになりますので、
オフセット印刷までとはいかずともカラーやイラストの再現も可能ですし、
機材にかかりさえすればどのような紙にも対応できます。
加えて、版を作成する必要がないので、機材と紙さえあれば、
すぐにでも印刷することが可能ですので、そういう意味においては
オフセット印刷よりもさらに早く仕上げることができるというわけです。
とにもかくにも小ロット生産でカラーやイラストの印刷ができるということで、
デザインで印象に残る名刺を作ることができるのでいかにして
印象に残るデザインに仕上げるかということがポイントとなります。
印象に残る名刺 表面加工編
一般的な名刺は印刷をして終わりとなりますが、印刷後に少し加工を加えることで
印象に残る名刺に仕立てることも可能です。
例えば、表面コーティング。
印刷した名刺の表面をピカッと光らしたり、逆にマット調に仕上げることで
シックな仕上がるにするというような加工もできます。
また、その他の特殊な加工方法としては、箔押し加工と言って、
アルミ箔(金や銀など、その他にも色々あります)を転写することで
豪華に仕上げることができます。
会社のロゴマークの部分を箔押しにしたり、企業イメージをワンポイントで箔押ししたりと、
金や銀の箔が名刺の豪華さ引き立たせ、印象に残る名刺となるかもしれません。
さらに、エンボス加工や浮き出し加工、型押し加工といった、
紙に凹凸をつける加工をすることで名刺の特殊性を出すこともできます。
一般的にエンボス加工と言えば、紙全体に同柄の模様をエンドレスで入れる事になります。
浮き出し加工とは特定の一部分に決まった型でその部分だけを浮き出させる加工のことで、
型押し加工とは、その逆で紙の上から型を押し付けることで凹ます加工のことになります。
これらのように印刷の後に、何らかの加工を施すことで付加価値を付けることとなり、
印象に残る名刺として仕上げることができるというわけです。
印象に残る名刺 サイズ・形編
一般的な名刺には定型サイズというものがあり、現在、日本で使用されている名刺の
ほとんどが、4号(大阪9号:91×55mm)規格となります。
つまり、名刺のサイズは、一般に、91×55mmということです。
そして、形としてもノーマルに四方が直角の長方形に仕上げるものが一般的で、
他に見る形に多いものとしては女性に使われることの多い四方が
角丸に仕上がっているものがあります。
名刺を頂いてそれらの名刺を管理する側から申上げますと、これらのサイズ及び
形状が有り難いわけですが、名刺をお渡しして印象に残してもらうという
観点から考えますと、これらにアレンジを加えることも一つの方法です。
例えば、サイズの変更。
定型サイズである91X55mmというサイズからあえて外すことで
印象に残る名刺とすることができます。
また、形状に関しても角丸だけに留まらず、色々な形状にカッティングすることで
その効果は充分に得ることができるでしょう。
昆虫の形をしていたり、人間のシルエットになったていたりと、
その形状は多岐に渡ります。
その他にも2つ折りや3つ折りの名刺にしたり、素材となる紙とは別の物を
あえて取り付けたりすることで印象に残る名刺を作られる方もいらっしゃいます。
ただ、冒頭でも申上げましたが、あまりに定型を超えすぎると、
管理するのが難しいので相手の方に迷惑になる恐れがあります。
この変は注意した方がよいかもしれません。
印象に残る名刺 情報編
名刺は自分のことを相手に伝えるツールであると共に、相手から連絡をしてもらう為の
手段であることも忘れてはいけません。
これらのことを考えると、名刺に取り入れる情報がどれほどの効果を生み出すもの
となるか、非常に重要な役割を担っていることは間違いないです。
だからこそ、名刺に盛り込む情報は最低限必要なものがあることは言うまでもなく、
加えて、盛り込んでおくことで効果があるであろうことは盛り込んでいくべきなのです。
もちろん、名刺に入るスペースやデザイン性の鑑みて盛り込み過ぎないように
注意する必要はありますが。
そこで、名刺に最低限盛り込んでおくべき情報と盛り込めるのであれば
加えていきたい情報を精査しておきます。
名刺に最低限盛り込むべき情報
・名前
・会社名や屋号(住所も含む)
・連絡先
加えていきたい情報
・手持ちの媒体(ホームページやブログなど)
・ソーシャルネットワークサービスのURL(FacebookやTwitterなど)
・キャッチコピー(何をする人かが分かるもの)
など
これらの情報を素材・印刷・表面加工・サイズや形といったものと絡めて
名刺を作成することで印象に残る名刺とすることができます。
ということで、印象に残る名刺の作り方をお伝えいたしました。
名刺とは自分の顔でもありますから無闇やたらと配るのはどうかと思いますが、
「ぜひとも、自分のことを知っていただきたい。」と思えるような方や
「ぜひとも、お近づきになりたい。」と思える方には
しっかりと自分のことを印象付けるような名刺をお渡ししたいものです。
世の中には金で作った名刺というものもあり、ここぞ!という時には
そのような名刺を使ってでも繋がりを持ちたいという気持ちで接することを
常としていらっしゃる方もおられますので。
ご参考にして頂ければと思います。