起業家やビジネスマンにとって生命線とも呼ぶべきアイデア。
新しい発想や着想をもってビジネスに対して新しい風を
吹き込むアイデアを世の中に提供することで自身の
価値を大きく引き上げることにもなります。そういう意味においてはアイデアとは価値を
生み出すことと考えても良いかもしれません。
しかしながら、早々簡単にアイデアが出るわけでもなく、なかなか思い浮かばないという
ことでアイデアの創出を求められる度に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回ご紹介するのは・・・
『オズボーンのチェックリスト』というものです。
オズボーンのチェックリストとはコトバンクによると、
●ブレーンストーミングの考案者として有名なA・F・オズボーンによる発散発想技法。
●アイディアが浮かばない際に発想する切り口として利用する為のリストである。
●M・I・Tクリエイティブ・エンジニアリング・ラボラトリーがオズボーンの著書から
9項目を選んで作成したものが有名。
とあります。
今回はこの9項目の添ってアイデアを量産する方法のお話をさせて頂きます。
尚、例題として『お茶屋さんが新商品の開発にオズボーンのチェックリストを使って考える』と
します。(あくまでも思いつきで考え方を出していますので、出来る出来ないは別のものとして
お考え下さい。)
この記事の目次
■他に使い道はないか(Put to other uses-転用)
新しい使い道は?
他分野へ適用は?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
除菌剤としての活用
化粧品の原材料としての活用
■他からアイデアが借りられないか(Adapt-応用)
似たものは?
何かの真似は可能か?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
朝用のお茶(昼用、夜用など)
プレミアムティー(最高級のお茶など)
■変えてみたらどうか(Modify-変更)
意味、色、働き、音、匂い、形、型、包装の変更は?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
ペットボトル用のティーパック
茶葉のお菓子などへの活用
■大きくしてみたらどうか(Magnifty-拡大)
より大きく、より強く、より高く、より長く、より厚くできないだろうか?
増やすという視点で考えられないか?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
5リットルのペットボトルのお茶
超~濃いお茶
■小さくしてみたらどうか(Minify-縮小)
より小さく、より軽く、より弱く、より短くできないだろうか?
減らすという視点で考えられないか?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
ポケットサイズのペットボトルのお茶
顆粒状のお茶
■他のものでは代用できないか(Substitute-代用)
人や物、材料、素材、製法、動力、場所、マニュアルを代用できないか?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
スポーツティー(スポーツドリンクの代替え)
薬の服用に適したお茶
■入れ替えてみたらどうか(Rearrange-置換)
順番や配置、順序、時間、レイアウト、結果と原因を変えることはできないか?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
食べるお茶
■逆にしてみたらどうか(Reverse-逆転)
反転、前後転、左右転、上下転、役割など転換してみてらたどうか?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
お茶にご飯をかける ⇒ お茶風味のご飯 ⇒ お茶でご飯を炊く
■組み合わせてみたらどうか(Combine-結合)
合体したらどうなるか?
ブレンドしてみたらどうなるか?
ユニットや目的を組み合わせたらどうなるか?
という発想から考えていきます。
【例題からの回答例】
お茶とソーダ水の合体 ⇒ ソーダ茶
お茶と栄養補助食品 ⇒ 緑茶の健康食品
お茶と美肌 ⇒ 緑茶の石鹸
これらの9つのフレームワークを使用してアイデアを出していくことで、
アイデアがどんどん生み出しやすくなるはずです。
また、これら9つのフレームワークを各々単体で使うだけでなく、
掛け合わせる(組み合わせてみたらどうかという発想法の近いものになりますが)ことで
より多くのアイデアを出すことが出来るでしょう。
先の事例をとりながら説明しますと、
『他からアイデアが借りられないか』という発想法から
『朝用のお茶』なるアイデアが出ました。
また、『変えてみたらどうか』という発想法からティーパックを長くするという発想を
思いつき『ペットボトル用のティーパック』なるアイデアが出ていたかと思います。
そこで、これらのアイデアをさらに掛け合わせることで
『朝用のお茶』Ⅹ『ペットボトル用のティーパック』=『朝専用ペットボトルティーパック』
(その他にも昼用、夜用と作れることはお分かりのことと思います。)というような感じで
アイデアを膨らませていくことができるわけです。