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起業準備を怠ったために一文無し
起業を目指している方は、起業準備は手を抜かないようにしましょう。
起業を成功させるには、いままでのサラリーマン時代のように甘い考えのままではいけません。
サラリーマン時代はお給料なども含めて、会社があなたを守ってくれていました。
でも起業すれば、あなたを守るのは会社ではなく、あなた自身になります。
どこにでもいる使えない社員。
彼らはそれでも会社が守ってくれているため、最低限の収入は得られるはずです。
でも、起業したら売上を上げ続けない限り、あなたの生活は誰も保証してくれません。
サラリーマン時代の甘い考えのままでは、起業してもすぐにパンクしてしまうでしょう。
だからこそ、起業準備をきちんとおこなっていくこと。
これは大切です。
起業準備を怠ったために、廃業し一文無しになる・・・。
意外とそういう人って多いんです。
起業1年目で6割の会社がつぶれる現実
起業準備の重要性を示す数字があります。
それが企業生存率です。
この企業生存率は文字通り、企業が生き残る率を表しています。
そして、この企業生存率を調べてみると、起業準備の大切さを痛感する結果となります。
起業後1年で廃業に追い込まれる企業は6割を超えます。
5年で廃業する企業は85%にも!
10年後には94%もの企業が廃業を余儀なくされているのです。
もちろん、廃業してしまった企業全てが準備不足だったと言いたいわけではありません。
様々な事情により、やむを得ず廃業した企業もたくさんあります。
でもその一方で、起業準備を疎かにしていたために、短期間で廃業してしまった。
そういう事例も数多く報告されています。
起業の厳しさを軽視した余り、起業準備をきちんとせずに起業をしてしまった結果、
短期間で廃業に追い込まれる。
こういった起業家が非常に多いと感じます。
起業して10年、20年と継続していくためにも、起業準備はきちんとして臨みましょう。
起業に失敗しないために最低限やっておくべき起業準備とは?
起業に失敗しないためにも、起業準備はきちんと取り組んでいく必要があります。
ただ、起業準備と言っても、何をしていけばいいのか分からない方も多いと思います。
起業準備はやっておくに越したことはありませんが、あまり慎重になり過ぎるのも
よくありません。
なぜならば、起業への一歩を踏み出せなくなるからです。
起業に慎重になるあまり、起業に余計な時間をかけすぎてしまう。
これではいつまで経っても起業することは出来ません。
起業準備はきちんとすべきですが、だからと言ってやりすぎもよくありません。
起業に対して過度な恐怖心を持つことで、良い結果になることは少ないです。
だからこそ起業に失敗しないための、必要最低限の起業準備の方法を
理解しておく必要があります。
そこで、起業支援コンサルタントとして活動しているわたくしが考える、
必要最低限の起業準備をご紹介しましょう。
起業準備その①:必要最低限の収入源を確保する
起業準備に何よりもまず不可欠なのが収入源の確保です。
これは必ずしも多くなくても構いません。
最低でも月20万円くらいあれば充分でしょう。
起業すれば今までもらっていた会社からの給料はゼロになります。
起業してすぐに稼げれば良いですが、そう簡単にいかないことも考えられます。
そうなったときに収入源がないと、気持ちばかり焦ってしまって
正しい判断が出来なくなります。
これではあっという間に廃業することになってしまいます。
それを避けるためにも、生活費になる最低限の収入を得られる術を、
起業前に準備しておくとよいでしょう。
ただし、この収入源はメインのビジネスにしてはいけません。
短期間で稼げるようなビジネスは、短期間で稼げなくなります。
そういう危ういビジネスに全ての収入源を委ねることは非常に危険です。
あくまで収入源の1つとして備えておく。
このくらいの考え方が良いと思います。
収入源が途絶えないうちに、メインのビジネスを軌道に乗せること。
これが理想的な起業の形になりますので、そのためにも起業準備として
収入源を確保しておくことは大切なことだと思います。
起業準備その②:集客力を身に付ける
起業準備で次に大切なのが、集客力を身に付けることです。
集客力とは文字通り、お客さんを集める力、スキルのことを言います。
この集客力を起業準備中の段階で身に付けてしまうことをおすすめします。
起業に関して難しいイメージをお持ちかと思いますが、冷静に考えれば非常にシンプルです。
お客さんを集めて、そのお客さんに商品を販売する。
これが出来れば起業しても、十分にやっていくことができます。
そういう意味では、起業準備中に集客力を身に付けておくことは非常に有益です。
集客力と言っても様々な方法がありますが、おすすめなのがネット集客です。
インターネット経由で全国各地から多くのお客さんを集客することが出来れば、
稼げないわけありません。
そういう意味では、集客力のメインはネット集客になると思います。
起業準備の段階でネット集客を学び、きちんと実践していけば、
起業してからも集客に困ることはなくなります。
自力で集客することが出来れば起業に失敗することはありません。
集客力を身に付けることを、ぜひ最優先に取り組むようにしてください。
起業準備その③:セールス力を身に付ける
先ほど起業準備の段階で集客力を身に付けましょうとお伝えしましたが、
もう1つ必要なものがあります。
それが、商品を売る力であるセールス力です。
いくら集客力を身に付けても、それだけでは1円にもなりません。
集客してきたお客さんに対して、商品を買ってもらうことが出来ない限り、
売上は増えていきません。
そういう意味では、集客力の他に、このセールス力は
起業準備に不可欠なスキルと言えるでしょう。
なお、セールス力を身に付ける方法はいろいろとありますが、
もし全てネット上で完結させたいと考えているのであれば、
「メルマガ」に挑戦してみてください。
集客してきたお客さんのメールアドレスを取得し、そこに対してメルマガを送る。
メルマガを通じて販売する商品の良さや価値を伝える。
これが出来れば、メルマガを流すだけで商品が売れるようになります。
このメールアドレスを取得して、そこに対してメルマガを発行し商品を販売していく手法。
これを「2ステップマーケティング」と呼んでいます。
最近はネットで直接商品をセールスしても、以前のように売れなくなってきています。
いきなり売込みされたら、誰もが嫌な思いをするように、
ネット上でいきなり売り込んでも売れないのです。
ですから、メルマガを通じて情報提供をおこない、ある程度の信頼関係を構築する。
これが出来れば、メルマガ1本で数十万円、数百万円の売上を出すことも可能です。
起業準備の段階で、メルマガでセールスする経験を積んでおくことが、
セールス力を身に付ける近道かなと思います。
起業準備その④:企業理念を明確にする
起業準備にはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、
企業理念を明確にしておくことは非常に大切です。
企業理念を決めたところで1円にもなりません。
でも起業準備段階で、必ず企業理念をきちんと設定しておいてください。
起業すれば分かることですが、世の中には「儲け話」がそこらへんに転がっています。
そして、そういった儲け話に手を出してしまい、大きな損を被っている人も多いのです。
こういった儲け話に騙される人は、単にお金儲けだけでビジネスをしています。
お金が儲かるなら、どんなビジネスでも構わない。
この考え方は非常に危険です。
でも、起業準備の段階で企業理念を決めていたらどうでしょう?
企業理念に反するビジネスには、絶対に手を出すことはありません。
あなた自身が取り組むべきビジネスに集中することが出来ます。
その結果、儲け話に騙されなくなり、損をすることもなくなります。
そういう意味で、起業準備の段階で企業理念を決めておくことは大切なことなんです。
もちろん、企業理念は変わっていくものです。
なので、いつでも企業理念を見直して、変更することが出来ます。
でも、なぜ自分は起業しようと思ったのか?
ここが明確ではなく、単にお金儲けがしたかったからでは、
遅かれ早かれ廃業することになるでしょう。
そうなりたくないと思いますので、起業準備の段階で企業理念を決めておくこと。
これは、ぜひ忘れないようにしてください。
起業準備その⑤:当面の生活費を確保する
起業準備でもっとも簡単にできるのは「貯金」でしょう。
起業準備といっても半年、1年は最低でもかかります。
きちんと準備をするのであれば、やはり1年計画くらいで動く方が多いと思います。
そうなると、それなりに貯金する時間はありますから、
その貯金を当面の生活費に回すことはできるはずです。
ただ、ここで意識してほしいのは、起業準備に欠かせないものに対しては
ケチケチしないことです。
例えば集客力を学ぶためにセミナーに行ったり、コンサルティングを受けたり。
こういったことには、あまりケチケチせずにお金を使いましょう。
これらは完全に必要経費になりますから。
自力で何とかしようとする人を見かけますが、この考え方はやめた方が良いです。
ほぼ100%上手くいきません。
学ぶための投資をケチってしまったがために、いつまで経っても起業できない。
これでは本末転倒です。
ただ、それ以外のところでのお金の使い方には注意しましょう。
お酒やたばこもやめられるようであれば、やめる努力をしましょう。
起業家は自分が倒れてしまったら、そこで終わりですから。
健康を害する可能性のある週間は戒めるべきです。
あとは旅行や服などの出費、外食なども極力控えることで貯金をしていきましょう。
起業準備のために我慢しているのであって、一生我慢するわけではありません。
起業に成功することが出来れば、いくらでもお金を使うことが出来ます。
起業を成功させるには、適切な起業準備が必要です。
それを理解したうえで、最低限の生活費として使えるだけのお金を、
いまのうちに貯金しておきましょう。
まずは3か月分ほど準備出来れば良いと思います。
起業準備その⑥:融資に関する情報を集めておく
起業準備で重要なのは当面の資金、生活費を確保しておくことです。
だからこそ、別の収入源を確保したり、貯金したりしましょうとお伝えしました。
だた、もっと別の方法もあります。
それは銀行や公的機関からの融資を利用するのです。
融資と聞くと、借金をするというイメージが出てくるかと思いますが、
私の考え方はちょっと違います。
起業したら分かると思いますが、当面の資金があるかないかでは、
心身の疲労度が全く変わってきます。
目先の収入に固執してしまい、腰を据えてビジネスをすることができなくなります。
こうなってしまうと、なかなかビジネスが安定しませんので、
起業失敗のリスクも高くなります。
ですが、ここ1年、2年の資金が手元にあればどうでしょう?
慌てずにビジネスを進めることが出来るはずです。
わたしはお金をかけずに起業することをおすすめしています。
インターネットが普及した今、小資本で起業することは難しくありません。
ですから、融資は必要ないと感じると思います。
でも、いまは超低金利の時代です。
例えば国民生活金融公庫では起業向けの融資があります。
この融資の利率は年1%を切ります。
500万円を5年返済で融資してもらった場合、月の返済額は85,000円ほどです。
すぐに融資してもらった500万円を使う訳ではありませんから、
融資してもらったお金から2年から3年は返済できるはずです。
起業して2年も経てば、起業準備をきちんとしてから起業していれば、
それなりの売上は上がっているはず。
毎月10万円程度の返済であれば、何ら問題なく出来るようになります。
しかも国民生活金融公庫では、返済できるようであれば一括返済しても問題ありません。
銀行とかでやってしまうと嫌がられますが・・・。
また、銀行も含めて融資を受けて、それをきちんと返済出来れば、
その後に再度融資してもらう際に有利になります。
一度、きちんと返済したという信頼関係を構築できるので、
再融資を非常にスムーズに受けることが出来ます。
そういった意味では、起業向けの融資について調べておくことも必要かなと思います。
その辺の情報はタイミングを見て公開しようと思っています。
起業準備その⑦:毎月の経費を把握しておく
起業準備をおこなっている時期から、経費管理の癖を付けておくことも大切です。
簡単に言えば、売上よりも経費が少なければ廃業することはありません。
ですから、毎月どのくらいの経費が発生しているのか?
ここさえ把握できていれば、どのくらい厳しい状況なのかが分かります。
経費がかかり過ぎているようであれば、無駄な経費を減らす努力ができます。
また、もう少し売上を増やすべく、新しい商品を投入することも出来ます。
ただ、漫然とビジネスをしてたら、会社の会計状況が分からずに、
適切なタイミングで対策を講じれなくなります。
そういう意味では、毎月の経費管理を癖づけておくことはとても大切です。
ただし何度も言いますが、ケチケチすべきではありません。
使うべきところには使っていく。
資金が足りなければ、融資などを利用する。
そうやって起業初期を乗り切ることが出来れば、それほどリスクを感じることなく
起業を継続することが出来ます。
そのためにも起業準備の段階から、様々なリスクを想定して、対策をおこなっておくこと。
ここは非常に重要になります。
まとめ
起業準備で最低限おこなうべき7つのことはいかがでしたでしょうか?
どうしても起業準備の段階では、儲かりそうなビジネスに取り組もうとしてしまいます。
でも、そういったビジネスは長続きしません。
その結果、また同じようなビジネスに手を出す。
これは起業準備でも何でもなく、単なるお金儲けゲームです。
お金儲けゲームをしながら起業できるほど、起業の世界は甘いものではありません。
でも、きちんと起業のリスクを把握したうえで、今回ご紹介した起業準備の
7つを実践していただければ、起業に失敗することはほぼありません。
出来るところからで結構です。
ぜひ、あなたの起業準備の際にお役立て頂ければと思います。
