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手に職ビジネスとは?
手に職ビジネスで独立起業したいと考えている方は多いと思います。
起業したいと思っても、自分にはスキルも経験もない。
そういう方が大多数です。
そもそも収入を得られる商品やサービスがなければ、独立起業しても稼ぐことはできません。
ですから、そのためにも手に職を身に付けたいと考える方が増えています。
ちなみに、手に職というのは文字通り、自分の腕1本で食べていくことが出来る
状態のことを言います。
手に職ビジネスにはどんなものがある?
自分の腕1本で食べていくわけですから、それなりに価値のあるものでないと
手に職とは言えません。
そういった意味でも、手に職と言われて真っ先にイメージできるのが国家資格取得でしょう。
ただ、弁護士や税理士などの資格は、それなりに取得に時間がかかります。
でも、宅建や行政書士などの資格取得に関しては、サラリーマンとして働きながらでも
1年以内に取得は可能です。
そういう意味では1年以内に取得できる国家資格は、
手に職ビジネスに向いているかもしれません。
意外と身近な手に職ビジネス
その他にも手に職と呼ばれるものはたくさんあります。
例えば整体師やセラピストなどは比較的簡単に手に職が身に付けられます。
他にも英語や中国語が堪能な人は、それだけで様々な場面で重宝されます。
様々な国で生活できるという点では、それだけで手に職と言えるでしょう。
日本が地震や噴火などで仕事どころではなくなっても、海外で働くことが出来れば
生きていけますから。
このように手に職をつけておくことは、今後起業するしないに関わらず有利になっていきます。
ただ、手に職つけたからと言ってこれで安泰か?と言われたら決してそんなことはありません。
むしろ手に職ビジネスで独立起業してからが大変だということ。
ここはぜひ忘れないでほしいと思います。
そこで今回は、手に職ビジネスで独立起業を考えている人に教えたい
7つの注意点についてお伝えします。
手に職ビジネスの注意点①:手に職つけたからといって稼げるわけではない
手に職をつければ独立起業できて、稼ぐことが出来る。
そう考えている人は多いと思います。
それは間違いなくその通りで、サラリーマンのときと比べても
多くの収入を得ることができます。
でも、それは手に職つけたからではなく、きちんとマーケティングを学んだからです。
例えば、めちゃくちゃ腕のいい整体院が儲かるとは限りません。
腕はそこそこでも、マーケティングをきちんと学んで実践していれば、
それだけで繁盛する整体院にすることができるのです。
「うちは腕がいいからお客さんは来るはずだ!」
なんて道理は通用しないことは肝に命じておきましょう。
手に職ビジネスの注意点②:大事なのは手に職スキルよりも集客スキル
先ほど手に職つけるだけではなく、マーケティングスキルを身に付けましょうと
お話ししましたが、そのマーケティングの目的は集客です。
結局、腕の良し悪しではなく、いかに集客力があるかどうかで、
独立起業が成功するかどうかが決まります。
どんなに優秀な弁護士でも、クライアントを取ることが出来なければ
食べていくことは出来ません。
以前、深夜バイトで食いつないでいる弁護士をテレビで見たことがあります。
どんなに地位や名声がある手に職ビジネスでも、マーケティングが出来なければ、
集客が出来なければ食べていくことはできないのです。
待っているのは廃業という屈辱だけ・・・。
起業後10年生存する企業は数パーセントと言われています。
手に職つけたからといって安心している場合ではないのです。
手に職ビジネスの注意点③:職人ではなく、コンサルタントになろう
手に職つけた人の中には、職人気質の方もいらっしゃると思います。
自分の腕に自信があるからこそ、自分が言うことが一番正しいと思ってしまう。
要するに頑固者。
これではお客さんは付いてきてはくれません。
なぜならば、お客さんを説得しようとしてしまうから。
どんな仕事であれ、お客さんが解決したい問題を丁寧に聞いた上で、
最善の方法を提案する。
こういった姿勢でお客さんと接するべきだと思います。
つまり、コンサルタントという立場でお客さんに接するのです。
説得と提案では、お客さんが受け取る印象は全く違います。
手に職ビジネスで独立起業するなら、腕に自信があるのは当たり前のこと。
それにプラスしてお客さんへの提案力がつけば、リピーターだけで
無理なく収入を得ることが出来るでしょう。
手に職ビジネスの注意点④:人を雇うときは慎重に
手に職ビジネスで独立起業する場合、最初のうちは当然1人で立ち上げると思います。
でも、この手に職ビジネスには欠点があります。
それはあなたが働き続けない限り、1円も収入が入ってこないということです。
お客さんは、あなたに悩みを解決してほしくてお金を払う訳です。
ですから、あなたがいなければ、そのお客さんは来る理由がありません。
そろそろラクをしたい、事業を拡大したいということで人を雇うこともあるかもしれません。
でも、その前にぜひ考えてほしいことがあります。
お客さんは何を求めているのか?ということを。
どんなに優秀なスタッフを雇ったとしても、あなたの代わりにはなりません。
1人1人のお客さんを大切に堅実経営を続けるのか?
それとも、もっと多くの方の悩みを解決するために人を雇い、
店舗や事業所を増やしていくのか?
そこはじっくり考えてみてください。
安易に売上を増やすために人を雇って拡大路線に入ることはお勧めしません。
手に職ビジネスの注意点⑤:きちんと税金を払おう
手に職ビジネスで独立起業する場合、働くのはあなたです。
大勢のスタッフが必要な場合もあるでしょうが、そういったケースはまれ。
ほとんどの人が自分自身の人件費以外は、事務所経費など限られると思います。
そうなると、普通はかなりの利益が出ることになります。
毎月の経費もほとんど上下動がありませんので、毎月の売上が安定すれば、
どのくらいの利益が出るかはだいたい分かるものです。
そうなるとついつい節税をしたくなります。
必要もない車を買ったり、事務所の備品を高級仕様にしたり、無駄に保険を組んだり・・・。
これで税金は確実に減らすことが出来ます。
でも、こういった節税をすると、結局手元にお金が残らなくなります。
税金をきちんと払わない限りは手元にお金が残ることはありません。
手元に現金がなければ、いざというときに確実に困ることになります。
安易な節税には手を出すことなく、不測の事態に備えて現金はきちんと残しておきましょう。
手に職ビジネスで独立起業する場合は、あなた自身が商品になります。
あなたが動けなくなったら収入は途絶えてしまいます。
そこはきちんと想定して行動しましょう。
手に職ビジネスの注意点⑥:テクニックだけではなく、自分も磨こう
手に職ビジネスで仕事をしている人の多くが、更にそのスキルを磨きたいと考えています。
これはとても良いことで、自分のビジネスに誇りを持っている現れだと思います。
でも、テクニックを学ぶのはほどほどにした方がいいです。
何度も言いますが、腕がいいからといってお客さんが来るわけではありません。
あなたに会いたいから来るのです。
つまり、あなたのファンになるからこそ、リピートしてくれるのです。
どんなに腕が良くても、横柄な程度で、身なりも汚い、
そんな人に会いたいと普通は思いません。
あなたが手に職つけて、どんなビジネスで独立起業するにしても、
お客さんありきのビジネスです。
お客さんにどう受け取られるかを考えて、自分自身を磨くようにしましょう。
外見はもちろんですが、内面もぜひ磨いてください。
テクニックを磨くのも、自分を磨くのも、全てお客さんのためです。
手に職ビジネスの注意点⑦:健康管理を徹底しよう
手に職ビジネスで独立起業する場合、あなた自身が商品になります。
あなたが怪我や病気で仕事ができなくなったら、そこで収入はストップしてしまいます。
それだけでなく、あなたに悩みを解決してほしいと希望しているお客さんを
がっかりさせることにもなります。
ですから、健康管理を徹底しましょう。
例えば、整体院を経営している方であれば、指や腕のけがは命取りになります。
またお客さんに接する仕事でもあるので、かぜをひいたりしてもいけません。
手に職をつけているわけですから、あなたはその道のプロになるわけです。
自分の腕だけでなく、自分の健康状態も向上できるように、
高い意識を持って臨んでください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
手に職ビジネスで独立起業する場合は、なんといってもあなた自身が商品になります。
ですから、あなた自身が全てにおいて成長していかないと、お客さんは次第に離れていきます。
お客さんにとって腕が良いのは当たり前のこと。
そこばかり意識を向けないで、どのようにして目の前のお客さんの悩みを解決していくのか?
そういったことをきちんと考えて、1人1人のお客さんに真摯に向き合うこと。
コンサルティングしてあげること。
これが手に職ビジネスで意識してほしいことです。
手に職ビジネスは、あなた自身が商品ですので、健康管理なども不可欠です。
お客さんのニーズを汲み取り、その時々で上手く変化をしながら、
培った手に職スキルを使ってお客さんの悩みを解決してあげてください。
それを出来ることが、手に職ビジネスの魅力ですから。