初めてレンタルサーバーを選ぶ時に困るのは
専門用語の意味だと思います。
そこで、今回はレンタルサーバーの
基本的な専門用語をまとめてみました。
レンタルサーバー選びのお役に立てればと思います。
この記事の目次
共用サーバー
最も一般的なレンタルサーバーの種類で、
1つのサーバーを複数の契約者で利用する形態です。
複数人で利用するため、料金はリーズナブルで利用することが出来ますが、
他の人がサーバーに負荷をかけるような使い方をしたり、
瞬時に大量のアクセスが来た場合などはホームページが表示されないなどの
トラブルがある場合があります。
とは言え、一般的な使い方でしたら、まずは共用サーバーで充分だと思いますので
初めての方や初心者の方は、共用サーバーのサービスをおすすめします。
専用サーバー
共用サーバーとは違い、1つのサーバーをまるごと使うことが出来ます。
サーバー管理などをレンタルサーバー会社が行なってくれる所もありますが、
契約者が管理や保守なども行わないと行けない場合もあるので、
サーバの専門知識が必要な場合もあります。
共用サーバーに比べ、サーバーを独占出来て、自由度も髙い分、
月額費用も高くなります。
大規模のビジネスサイトや、大量のアクセスを見込めるサイトの場合、
検討すると良いと思います。
VPS
Virtual Private Server(バーチャルプライベートサーバー)の略で、
共有サーバーでありながら、仮想的に専用サーバと同等な機能を
持たせる形態です。
仮想ではありますが、1つのサーバーを丸々使うので
共用サーバーよりも費用は高くなりますが、
専用サーバーよりも安い費用で使うことが出来ます。
共用サーバーの安価さと専用サーバーの自由度を兼ね備えているので
共用サーバーでは物足りない方には、バランスの取れたサービスだと思います。
サーバーの構築や管理は契約者が行う場合も多いので
サーバーの専門知識は必要でしょう。
クラウドサーバー
Amazon AWSが代表的ですが、新しいレンタルサーバーの仕組みで、
月額制もありますが、基本的には、使った分だけ料金を支払う従量制が多いです。
瞬間的にアクセスが跳ね上がるようなサイトを運営している方や、
メディア露出の多い企業などにおすすめのレンタルサーバーです。
転送量
データ転送可能な量のことです。サイト訪問者には、サーバーから
htmlデータや画像データが転送されてホームページが表示されています。
1日の転送量や1ヶ月の転送量が決まっていて、それを超えてしまうと
ホームページが表示されないという事が起こってしまいます。
容量が大きいファイルを多数使い、訪問者も多いサイトの場合は
転送量が多い方が良いでしょう。
バックボーン
レンタルサーバー会社のサーバー機器を接続してる、
基幹通信回線のことです。
バックボーンの容量が大きいほど、データの転送速度が高く、
送受信が快適なことを意味します。
回線が太い(数値が高い)ほどサーバーは安定していると
言えますが、サーバーの設置台数やスペックなどにも
左右されることもあります。
稼働率
サーバーが稼働している割合のことです。
例えば、稼働率99.99%は1年間に約50分程システムが
停止しているという計算になります。
メンテナンスでの停止も含まれている場合もありますし、
含まれていない場合もあるでしょう。
また、公開していないレンタルサーバーもあると思いますが、
安定性を求めるのであれば、稼働率の実績が
重要になると思います。
ディスク容量
サーバー内のハードディスク容量のことです。
10GBとかレンタルサーバーのプランによって決められています。
ホームページに必要なファイルや画像、データベースや
メールの保存領域なども含まれていますので、
用途によってディスク容量を検討すると良いでしょう。
個人サイトの場合は、10GBもあれば充分な場合が多いです。
自動バックアップサービス
普段、データをご自身で定期的にバックアップ出来ていれば
問題ないかもしれませんが、もし、バックアップを取り忘れていた時に
何か問題が起こった場合、レンタルサーバー会社で
自動バックアップサービスがあれば、安心出来ますよね。
自動バックアップサービスがあるレンタルサーバーだと
より安心してお使い出来ると思いますので、
この様なサービスがあるのかチェックしてみると良いでしょう。
ただし、普段からご自身でもバックアップはしっかり取ることをおすすめします。
ドメイン
インターネット上での住所にあたるものです。
ドメインが無いと、ホームページを公開出来ません。
ホームページを公開するには、
ドメインとサーバーが必要になります。
◯◯.comや◯◯.jpなど、
自分の好きなドメイン名(独自ドメインと言います)を
年間数百円から数千円で取得することが出来ます。
マルチドメイン
1つのサーバーで複数のドメインを扱うことが出来るサービスのことです。
多くのサイトを独自ドメインで運営する可能性がある場合は、
マルチドメイン対応可能なレンタルサーバーを利用するのが良いでしょう。
扱える数が決まっている場合や、無制限の所もあると思いますので
その辺も合わせてチェックすると良いでしょう。
ネームサーバー設定
ドメインとレンタルサーバーをつなげる設定のことです。
DNSサーバとも言われます。
レンタルサーバー会社とドメイン会社が別な場合は、
このネームサーバー設定を行うことにより、
利用することが出来ます。
CGI
Common Gateway Interface(コモン・ゲートウェイ・インタフェース)の略で
掲示板やアクセスカウンターなどのプログラムがあります。
一般的にはPerl言語で作られていることが多いです。
CGIプログラムを利用する予定でしたら、利用可能かチェックしましょう。
一般的に利用されるレンタルサーバーでしたら、
基本的には使えることが多いです。
PHP
PHP:Hypertext Preprocessor(ピー・エイチ・ピー ハイパーテキスト プリプロセッサー)の
略で、WEBページを動的に生成する為のプログラミング言語です。
最近良く使われているWordPress(ワードプレス)は
このPHPとデータベースMySQLを使います。
PHPは、ほとんどの共有レンタルサーバーで利用出来ますが、
専用サーバーなどは対応していない場合もあるので
PHPを利用したい場合は確認が必要でしょう。
MySQL
MySQL(マイエスキューエル)は、Sun Microsystems社から
提供されているオープンソースのデータベースの1つです。
WordPress(ワードプレス)を使う場合は
MySQLが必要になりますので、利用可能かチェックしましょう。
また、基本的には、1つのデータベースに
1つのWordPress(ワードプレス)が使える形ですので
MySQLがいくつ使えるのかも確認が必要です。
(1つのMySQLに複数のWordPressのインストールも可能ではあるのですが、
あまり多くインストールすると動作が重くなるなどの問題も出る可能性があります。)
簡易インストール
WordPress(ワードプレス)などのインストールを
簡単に設定してくれる機能のことです。
ほとんどのレンタルサーバーで、
この機能を提供していることが多いので
利用すると良いでしょう。
以上、基本的なレンタルサーバーに関連する専門用語を
解説させて頂きました。
初めての場合は、中々言葉の意味が分からず、
レンタルサーバーを比較するといっても、
何を比べれば良いのか分からないと思いますが、
今回、基本的な用語を解説させて頂きましたので、
参考にして頂ければと思います。
「【目的別】レンタルサーバーの選び方」も合わせてお読み頂けると
更にサーバー選びのお役に立てると思いますので、
良かったらご覧下さい。